誕生日から4日がたちました。
この、ぞろ目の数字の楽しさを記念して何かやってみたいなと思ったのは、まだ54才だった数ヶ月前のこと。60才記念だと世間の人がみんなお祝いしててつまらないし、自分の年齢を作品にするなら『今でしょ』と思った訳です。
名付けて『fifty five project』
fifty five な何かを、55個やったらすごい。でもそんなにやれるだろうか。
でも迷ってないで始めてしまおうということで、初めに55枚のドローイングのスライドショーを作りDVDにしました。(正確にはまだ制作中で、しかもデザイナーのたまご中野しんや君が相当手伝ってくれてます。)
つぎに、fifty five projectのロゴ入りTシャツを作ってみました。これは、高校生との美術の授業で『オリジナルTシャツ作り』というのをやっていて、生徒と一緒にわたしも自分用にひとつ作ったという訳です。楽しかったです。
今考えているのは、R55指定の映像を撮るということです。54才以下の人はみちゃだめ!という内容の映像。若者にはない、歳をとったらとったぶんの特典がある、そういうことを視覚で伝えたいと思ったのです。
でもこれがけっこうむずかしい。というか、思いつきません。20代とか30代がみたら、意味わかんない、あるいはつまらない、あるいは過激すぎるけど、55才以上がみたら面白い!感動するものって何でしょう?
考えてみればわからなくて当然でした。なぜなら私はまだ55才になったばかりなのでした。私の年齢で、70才の人に感動を与えられるものが何なのかすぐにわかるわけがありません。
そうか私はまだ『ひよっこ』なんだ。そんなことを急に思い知らされたR55指定作品の思いつきでした。
この文脈でいくと今の私が作れるR指定はいくつぐらいだろう。40才ぐらいかしら。40才になって始めて面白く思えたものならわかるかもしれない。
こんなことを考えては、人生はいつだって楽しみにあふれている、と思った誕生日の夜、和田彩夏さんが突然やってきて、思いがけないバースデープレゼントをくださいました。
忙しかったであろう一日の終わりに遠くから車で来てくれました。
本当に感動し、わたしの55projectは素晴らしいスタートを切ったという訳です。