昨日は、、、
午後から、銀行のウィンドウギャラリーの展示替えに、静岡へ。一ヶ月半遅れでした。
通りすがりであれなんであれ、たくさんの人のまなざしに触れるというのはすごいことですね。
静岡銀行呉服町支店アゴラビルのウィンドウです。よろしくお願いします。
今日は、、、
東京都現代美術館『大竹伸朗・全景』展へ。最終日直前。
彼はずっと私の中のヒーローなので、何が何でも見なくては!と万難を排して新幹線に乗りました。
銀座や青山のギャラリーだったら、200回ぐらい個展ができそうな作品量にまずは圧倒されました。初公開された、ロンドン時代からのスクラップ(コラージュ)帳は11800ページもあって、総重量は225kgとある。だいたいキャプションに作品の重さを書くなんて!
全部を通してみると、作品は、ときにはラウシェンバーグであり、リヒターであり、コスースであり、オルデンバーグでもホックニーでもあり、若い日にはデルボーでさえあった、ことがよくわかったけど、それらすべてが大竹だった、というかんじ。
圧倒的なフェティシズム、物量とエネルギー、狂気のふちの繊細、に溢れていた。あらゆるものに描き、拾い、貼る。あらゆる素材、あらゆるメディアに対して自由であり、世界に向かって肯定的だった。
全部見るのに二時間半かかり、年譜を見てから、もう一度印象深かった作品に戻ったりして、結局3時間半も見続けました。
地下の図書室に行くと、大竹の推薦書420冊が展示されていて、そのほとんどをみて、大事なのはメモしてきました。作品との整合性のある本が多かったけれど、かれの内面に触れるようなものもあって、そして、私の蔵書と重なっているものもあって、どきっとしました。
一大展覧会もすごかったけれど、この420冊もかなり面白く、閉館までずっと図書室にいました。
朝は、この体調では東京で行き倒れるかも、と思っていたほどなのに、帰りの新幹線では、エネルギー充満、やはり彼は大スターなのか。(私の中では)(または私たちの世代の代弁者としてみてしまうのか)
図録は未刊行で、予約してきました。一冊6kgと、また重さが書かれていました。