自宅から徒歩で10分程のところに佐鳴湖という汽水湖があります。全周6キロほど。
散歩や野いちご摘み、写真を撮ったり、拾い物などよく出かけます。
夕方、中高生のボートの練習をぼんやり眺める、ということをしてみました。
双眼鏡と本を持ってベンチに座り、練習を見たり読書をしたり。
少し離れた場所でギターをずっと奏でている50歳ぐらいの人がいる。
屋根のあるベンチではおじいさんたちが数人で憩っている。
するとそこにコリー犬を連れた人がやってきた。
「きれいな毛並みですね』とギターの人。
しばらくするとまたコリー犬を連れた人が来て、お互いの犬の名を呼びおやつをあげたりなど。
毎日の夕方、ここであっているのだろうか。
キャッチソー、キャッチソー、というコックスの声とともに、揃ったフォームでオールを漕ぐ姿が湖上を横切って行く。
こんな時間の流れ方があるのだ、と不思議な思いにとらわれる。
この場所に流れている時間は、ここだけのもの。
そう思ったらすごく豊かな気持になってきました