静岡県立美術館で開催中の『パウル・クレー/東洋への夢』展をみました。
クレーをまともに見るのは久しぶりです。クレーが研究の対象だった若い日々とは全く違う視点で見ている自分がいました。
とても『研究的』な企画でしたが、クレーが時代性や流行を超えた思索をしていたことがあらためてわかったし、美術の本流とは、実は個々の作家の思いや身振りや思考の中にこそあるのだと言う事が伝わってくるものでした。
北斎や浮世絵、禅といったものの大きさや深さの再確認も出来ました。
クレーの線はとてもゲルマン的なテイストで始まるのですが、彼はそれが好きでなかったのかなと思いました。東洋へのあこがれは、そこから出発している感じがします。
クレー展のあとはグランシップでの『105人の時間』展。
どのようにこじつけても美術は時間とリンクできるものですね。そして時間を考える事はとても楽しく興味深い。。
アーティストの奥中章人さんの作品とご本人にも会えて、同行の三男も嬉しそうでよかったです。
なぜ歳をとると時間が速くたってしまうのか、子どもの時間はゆっくりなのか、実験心理学の人のテキストがとても面白かったです。
カフェでルバーブのジャムを売っていたので即買いしてしまいました。日本でルバーブが採れるのは北海道だけ、そのお菓子のアーティストの方はフランス産ルバーブを鎌倉で加工してるそうです。