新幹線に乗ってパティ・スミスのドキュメンタリー映画『ドリーム・オブ・ライフ』を見に行きました。地方都市には来ない映画なのだけど、どうしてもみたかったのです。
ロックについてすごく詳しい訳ではないと思います。でもパティスミスはずっと好きです。サウンドも、声も、知的で繊細な詩も。さまざまな場面でパティの曲に勇気づけられてきたように思います
映画の中では、パティ・スミスの私生活が淡々と綴られ、間にライブの映像が挟まれていたりします。
11年間もパティスミスについて回って記録した映像なので、10歳ぐらいだった長男ジャクソン君は終わり頃にはすっかり大人になっていました。
パティ・スミスがお母さんでもあることは知っていたけれど、だから彼女が好きだったのでは全くなく、純粋に彼女の音楽が好きでした。
初めて、母であったり娘であったりする彼女をみたのですが、驚いたことにそういう姿から、ますます彼女はロックシンガーに見えました。
お母さんをしていても、精神病院にいる母親の娘として生きていても、とってもロックシンガーだったのです。
そのことがこの映画で一番感動できたことかもしれません。
帰りに、唯一持っていない彼女の二枚組のアルバムを買ってきました。するとそれはスーザン・ソンタクの選んだパティのベストアルバムとパティ・スミスがスーザン・ソンタクのために捧げたライブ音源のベスト盤の二枚組でした。
私の好きな二人の女性がつながっていたことがなんだか夢みたいでした。
そしてこの二人を好きな自分を、ちょっといいなと思ったりして。
これはパティ・スミスとは無関係ながら今日の一枚。