2009年10月23日、24日、24日と掛川市大須賀の横須賀の町並みで町ぐるみの文化展が行われました。70を超えるブース(それぞれが町の人たちの生活空間)やお城の跡やさまざまな空間での三日限りのアートのお祭り。
私は去年に引き続き鈴木さん宅のガレージでの展示でした。
鈴木さんのガレージ空間はとても美しいので、何人かの人に『画廊みたいだね』と言われました。
そう、美しく展示できたからそれはいいことなのだけど、3万人の人出とかいうイベントでアートの文脈でないひとたちが圧倒的な状況であるときに、そこに現代美術画廊を持ち込む意味ってあったのかなあとおおきな疑問が、、。そのひとたちを『啓蒙』するのじゃなくて。
もとより啓蒙だなんて思ってないのだけど、でも結局、難しいですね、なんて言われて、はあ、と答えるしかないので、もっとちがうまなざしで、普段はまじわらない彼らからなにかをもらえるやりかたはなかっただろうか、など。
で、その考えもあって、ほかに、これも去年同様ワークショプをやりました。
今年は『大須賀の線を見つける』というテーマで、透明アクリル板にビニールシートを重ねて大須賀の風景やら身近なものやらの線をなぞってつくるというもの。
しかし、ひとりで展示の方も説明したりワークショップもしたりで、これはとっても無理がありました。ワークショップはやっぱりみんなで楽しまないとね。
去年の『くじびきドローイング』の方が人気だったかな。ファインアートは大衆の中ではすぐにもみくちゃになってしまいますね。だったら出さなければよい、のか、もっとやり方を考えよう、なのか。
今は後者です。