豊橋の画廊、ギャラリーSINSERITEで山中現の展覧会を見る。
SINSERITEの野尻さんからのDMに、作家のいる日にぜひ来廊をという添え書きがあり、作品もさることながら、それでは山中さんに会ってみようという気になりました。
お会いしてみると、この有名な木版画家は、大変に腰の低い謙虚な方でした。
山中現といえば、作風が固定しているし売れているし、だからその決まったスタイルの中で『仕事』としての制作をしているエスタブリッシュしたえらい人、という先入観があったのですが、それは見事に裏切られました。
初対面の私の直球の質問に対して、変わって行きたい変えて行きたいしそうしているつもりなのだ、とか、ああした形態が生まれてくるプロセス、なぜ油絵から木版画に転向したのか、など、大変ソフトに答えてくれました。持参した私の作品カタログもとても丁寧にみてくれました。
私とは真反対の立ち位置で制作されていることがよくわかり、私としてはさらに自分の深めるべき課題が顕在化して、とても実りの多い会話でした。行ってよかったです。
さてこれは昨日の一枚。