東京から戻った翌々日に今度は大阪へ行く。
浜松って東京と大阪の中間にあって便利だね、と時々言われるけど、私はめったに大阪には行かない。なんでかな?ともかく精神的距離でいったら東京の10倍はある大阪です。今回は見たい個展がふたつあって、えいっと新幹線に乗りました。
まず、信濃橋画廊で松井智恵展。
名にし負う、映像インスタレーションの女王。そしてさすが女王の風格。ものすごくよかった。美しく不思議でちょっとドキッとする。少女時代の自分に触れてこられた気もする。
マイミクさんになってもらってますが、会うことはできませんでした。まだ会う時期じゃないと思っていたので、残念ということはありません、作品見られただけで相当です。
信濃橋画廊から歩いて国立国際美術館へ。
マン・レイ展。教科書にのっている有名作品はなかったが、マン・レイのことがものすごくよくわかった。彼が大切にしていたのは、作品そのものではなく作品が持つ思想やアイデアだった。それは現代の私たちにも通じる、重要な制作姿勢だ。あの時代に実践していたなんて。
国際美術館からまた歩いてLADSギャラリーへ。
中西圭子展。
中西さんは10年来の友人。ドローイング一筋のひと。詩的で繊細な作品。作品にあらわれる有機形態がとても好きです。でも、今回の『水のトルソ』はそうでもなかった。私は人体よりも植物が好きらしい。
中西さんの厳しい姿勢に刺激を受ける。
お好み焼きをごちそうになって、また新幹線で帰ってきました。
大阪がちょっと近くなりました。何度も行けばいいんだね。
信濃橋画廊は12月で閉廊だそうです。関西のアートシーンを牽引して来た存在なのに。
大阪でもひとつの時代が終わって行くようです。