今日は父の誕生日だったことを急に思い出した。そのほかさまざまなことも思い出すのだが、記憶というものは次第にどこかに収斂されていくものなのだろうか。
ハインリヒ・ベルという、ドイツ人のノーベル文学賞作家の晩年の作品を一ヶ月かかって読み終わった。あたりまえだけど、日本語で。全然進まなかったのは、圧倒的に時間がなかったせいではあるが、ともかく読みづらい内容でもあった。
昨夜、眠れなくなって、明け方になって、そういえばと持ってきて、読了できた。
その中の一節。
『死者はどんな時でも正義を自分の側に持っていく』
現代ドイツ文学に未来はない、と先日のレクチャーで聴かされてしまったのだが、私はもう少し読み続けていこうとしている。ドイツロマン主義がすべてだとしたら、あまりにもつまらない。
写真をのせたいのだが、教えてもらったやり方を忘れてしまった。