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熊本近代文学館で特別展「大宇宙の旅 荒木俊馬展」開催中。
平成23年7月6日(水)~9月5日(月)まで。 この展覧会に、中学生だった私が書いた手紙と私の近影、それから下に貼付ける文章が展示されています。チラシが届いたらアップしようかなと思っていましたが遅れているようなのでお知らせだけ。 中2のとき、この『大宇宙の旅』を読んで著者である荒木氏に質問の手紙を送った私。よくそんなことができたものだと、今では驚くばかりですが、そんな少女だったのですね。 そのエピソードが、KBS京都で30秒くらい流れていたり、荒木氏の回顧展の中で紹介されていたりしています。荒木氏は京都産業大の創始者で今年生誕100年ということで、いろんな企画があるらしいです。熊本で回顧展をしている理由は、荒木俊馬氏の出身地であるからだそうです。 以下、展示中の私の文章です。 『大宇宙の旅 再び』 荒木俊馬著『大宇宙の旅』を読んだのは中学2年生の時です。 当時、天文のことにとても興味があった私は学校の図書館でいくつもの天文関係の本を読んでいた(らしい)のですが、この本は、わたしにとっては特別な存在でした。 内容がかなり面白く夢中で読んだことはいまでもよく覚えていますが、それ以上に忘れられないのは、著者である荒木先生と文通をしたという事実です。 質問があったら学校の理科の先生に聞きなさいという本の末尾にあったなげかけから、私はいくつかの疑問について理科教師に尋ねたのですが納得する答えが得られず、直接、著者である荒木俊馬先生にお手紙を書いたのでした。 荒木先生は当時京都産業大学の学長をされていたらしいのですが、無名の田舎の女子中学生にお返事をくださり、ご著書も送ってくださいました。そのお手紙にまたお返事をし、そして、と続くうち、中三の修学旅行で京都に行った際には先生の奥様が宿まで手みやげを持って会いに来てくださったのでした。 このひとつらなりのことは、大人になっても私には大切な思い出となってはいたのですが、まさか、お送りした手紙がまだ保存されていたとは、本当に驚きです。 奥様の和簞笥の引き出しで見つかったそうですが、大切にしてくださっていたことに感慨無量です。 その手紙をいま読ませていただきますと、なんとも不躾で無知な、でも知りたいということにはひたむきな、田舎の中学生だった私がそこにおりました。恥ずかしい限りです。そして、こんな内容の手紙に、天文学の権威であった荒木先生がお返事を書いてくださったことへの驚きと感謝をあらためて実感いたしました。 さて、私にとっては幻の本となっていた『大宇宙の旅』を復刻版でふたたび手にする僥倖を与えられ、私はふたたび主人公の宙一君とともに38年ぶりに大宇宙を旅してきました。 この、38年ぶりの旅もまた素晴らしいものでした。この本は単なる天文学の入門書ではなく、物語がファンタジーそのものでした。それが私を魅了した大きな理由だったのかもしれません。先生はファンタジーの手法をご存知だったということでしょうか。 読んでいると、遊び心いっぱいでこの本を書かれている様子が目に浮かびます。 有名なメルヒェンや神話や伝説がときにはラテン語やドイツ語やフランス語を使って紹介されているかとおもえば、天文学の基礎知識が、数式を示しながらお話のなかで展開していく楽しさ。計算のたとえ話の妙。宙一君の大きさが自在に変わって文字通りの大宇宙を冒険していくダイナミクス。そうしたものに溢れていました。 そしてもうひとつ、この本のすばらしい挿絵のほとんどが荒木先生ご自身によって描かれていたこと。これには本当に感動しました。 難解なことをやさしいことばで子どもにもわかるように書く、しかもやさしくした内容の羅列ではなく、物語にして完結させ、絵まで自分ですべて描く。すごい仕事だとあらためて思いました。 ところで『三次元では、光よりも速く移動すると物体は消えるのですか?』と質問した少女が、40年後、立派な天文学者になっていたら理想的な結末だったかもしれませんが、私はそうはなりませんでした。 でも中学生だったあの頃の自分がそんな疑問を抱いていたことは、今となっては私の宝物であり、それはほかならぬ『大宇宙の旅』がもたらしてくれたものです。今もしあわせな私ですが、あのころもしあわせだったのだと思いました。 最後になりましたが、38年の歳月を隔てて私を捜しだし、手紙を読ませてくださり、私が知らなかった荒木俊馬という人となりを伝え、なにより『大宇宙の旅』に再会させてくださった京都産業大学の関係者の方々に感謝いたします。 生誕百年記念展のご成功を心よりお祈り申し上げます。 2011年 6月 乾久子
by hisakoinui
| 2011-07-08 22:40
| 文化一般
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Comments(6)
中学生だったあなたと今もちっともかわっていないと思いました
あなたのことを大切に宇宙から見てくださっているのですね どこまでも旅をし続けてください
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hisakoinui at 2011-07-10 22:33
keiさんへ
コメントありがとうございます。『かわらない』のがどの部分なのかがきっと重要なのでしょうね。よくも悪くもということでもあるのでしょうが。
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hisakoinui at 2011-07-14 00:07
はじめまして、乾さん。
行ってきましたよ「大宇宙の旅 荒木俊馬展」。 乾さんの、便箋も展示してありまして、最初にだされた手紙は手前にあって、読むことができました。便箋4枚か、5枚にびっしり書かれてあって、一生懸命かかれていた様子が伝わりました。 ところで、その便箋が、「アンデルセン物語」(フジテレビ)のキャラクターのもので、内容の宇宙物理とのギャップにちょっとズッコけました。
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hisakoinui at 2016-05-28 01:36
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