なかなか時間を作れそうになくて、今回の所沢ビエンナーレはあきらめようかと思っていました。でも、行ってきました!!
第一会場
美術展に体育館て、無理がありませんか?妻有の時は力技で体育館を閉じた空間にしていたけど(ボルタンスキー他)、あえてそれをしなかったのか、あるいは出来なかったのか、、。
中山正樹さんにお目にかかれました。
ごあいさつのあと、日章旗を扱うその政治性についてお尋ねしました。
グループ展だからやれたんだよ、同じ国旗でもジャスパージョーンズの星条旗とはちがうからね、とのこと。
いつも『身体(しんたい)』がキイワードなんですねというと
『身体』というときそこには精神も含まれている。肉体と言ったら二元論となって精神と対立する、、といったことを講義してくださいました。
なんだかものすごくぜいたくな時間でした。
伊藤誠さんの作品を今回も装着してみました。
前回ほどインパクトなかったけど、楽しめました。
しかしなんといってもよかったのは第二会場給食センターでした。
中崎透さんの作品、とてもよかった。場の記憶と作品はこうやってインスタレーションできるんだとつくづくおもいました。
音声だけを聞いていたときは、英作文の教科書から引用してるのかと思いましたが、テキストはすべて雑誌プレイボーイからでした。
『10万年』って、12月のアートドキュメントで私たちもユニット作品のタイトルに使うのに、やられました。
プレイボーイに付せんと赤の傍線がいっぱい。熟読されたんですね、この雑誌をまるごと。
田中七星さん。ドローイング238枚。すごいの一言だ。早く帰って私も絵を描きたい!!と思いました。
岡崎乾二郎は言葉だけの作品でした。彼の作品は昔から好きです。
言葉の作品にも、初期から続く空間構成の論理とユーモアがありました。
『天使の忘れっぽさを描くことはできない。ただ忘れっぽい天使がいるだけだ』と。
そこはちょっとわたしのツボでした。
それにしても、見ることでしか学べない、なんて思い詰めては、勉強のために作品を見ていたこともあったけれど、私はどうやら見ることそれ自体が好きみたいです。所沢でそのことに気付きました。
図録の到着がとても楽しみです。