このごろの読書
『アンネの日記』 深町真理子訳 再読
邦訳は深町訳しかなく、英語からの重訳です。英語のはアンネの父オットーがドイツ語で編集した第3版の訳で、ペーターとの性愛とか母との確執部分は削除されているので、したがって日本語でそれらの部分を読むことはできません。
『シェル・コレクター 』
クレストブックの一冊。だから、かな。はずれないかんじ。面白かったです
『いちばんここに似合う人』ミランダ・ジュライ 新潮社
パフォーマンスアーティスト兼映像作家のミランダ・ジュライの短編集でオコナー賞受賞作。
すべて、ノーマルでない関係のふたりのものすごく直接で具体的な愛のものがたり。(たとえば、特別支援学校の生徒と女教師とか,10代のレズビアンたちとか)
そんな内容だとは全く知らずに読んだのですがものすごく面白かったです。想像力かき立てられたし美しかったし読む前よりも自分が自由になっていました。アートだ!!
ちなみにミランダ・ジュライは、前回の横浜トリエンナーレの出品作家でもあって、映画も撮ってます。
その映画、『君と僕の虹色の世界』はカンヌで賞をとっているというのでDVD借りてみてました。これもすごく面白かった。原題は"Me and You and Everyone you know"
才能あるなあ。
『アンジェラの灰』 フランク・マコート 土屋政男訳 新潮社
映画を二回も見ているのでストーリーはわかっていたのですが原作を読みたくなり、かなりの長編でしたが読みました。
映像で見た、灰色のアイルランド、いつもぬれていた貧しすぎる暮らし、フランキーの切ない子ども時代にまた行ってしまいました。映画よりも原作の方がアイルランドの雨はやわらかく、パパはやさしくママはいとしく感じられました。
そして今は サマーセット・モーム『人間の絆』中野好夫訳 新潮文庫 を読んでいます。
20代で読んでおくべき本だったと思うけれど、これも私のタイミングなのでしょう。
阿蘇で拾った葉っぱを栞にしています。