会津・漆の芸術祭2011東北へのエール展 終了しました。
最終日のシンポジウムに参加するのと搬出のために、また会津へ向かいました。今回は車で。約600キロ。
郡山ジャンクションから磐越道に入ると、右前方に磐梯山、左には猪苗代湖。
会津って、本当に空が広い。
磐梯山はもううっすらと雪化粧を始めていました。とてもきれいでした。
そして、会津の人は、折り目正しくつつましく、そして旅人にあたたかい。
飲み屋さんで、ラーメン屋さんで、旅館で、そば屋さんで、漆器屋さんで、喫茶店で、そのつどおもいました。
さて喜多方の蔵の蕎麦屋の二階での展示。
約二ヶ月ぶりの自分の作品との再会。
やわらかい光の中に作品はそっとありました。
9月の搬入の時とは違った印象でした。
ギャラリイKで、白い壁に貼り出した時とも。
3月12日の新聞は、時を重ねて鎮魂の意味を深めていくものなのだと思いました。
ジャーナリズムには賞味期限があるけれど、この新聞のドローイングはたしかに私の作品なんだと静かに思いました。
たとえ作品を批判する人がいても、私があの場で静かにそう思った事はずっと大事にしたいと今も強く思います。
漆の、、と冠しながら、多くの現代アーティストや、詩人や批評家やアートディレクターたちの関わったこの芸術祭。しかも企画は博物館。シンポジウムでは著名なパネリストたちがいいたい放題でしたが、新しい何かはいつも、混沌や、評価の定まっていない未知のものの中から生まれるように思います。