全国高等学校選抜ボート大会の応援で天竜ボート場へ。
選抜と言えば野球ですが、ボートという、この地味なスポーツでも、全国からの高校生が熱い闘いを繰り広げています。
選抜高校野球では被災地から出場する高校と彼らへのエールが報道されていましたが、
この全国選抜ボート大会にも、東北の高校生たちかたくさん来ています。野球の石巻工業はじめ、 13校。大会プログラム巻頭には、宮城県立山田高校ボート部顧問の鎌田先生の震災から一年間の山田高校ボート部のことをつづった文章がのせられていました。
震災の日、山田高校ボート部は普段は2時からの海での乗艇練習をその日だけ1時間遅らせていた、乗艇準備中だった部員達は高台に自転車で逃げたが、生徒全員の安否確認が出来たのは地震から10日後、部員の中には身内を亡くしたり家を失ったり親が仕事を失ったりしている生徒が少なくない、艇庫は津波で完全に破壊され、部のボートはすべて失った、復興の優先順位からして、高校ボート部の艇庫の再建はもとより新しいボートを買うことも望めない、部員達は車で三時間の内陸のボート場に通って練習を重ねてこの大会にのぞんでいる、、、
抑えた筆致でつづられた文章と、壊れた艇庫の写真が伝える真実の大きさははかりしれない。
甲子園でもこの天竜でも、ともすれば、震災美談として消費されてしまう話なのだろうが、そうではないと強く思ったし、何よりも、力の限り漕ぐ高校生達がからだ中でそれを表現している。
さて、三男の浜松北高クルー、準決勝三着で、ギリギリ明日の決勝につながりました。
この画像は昨日の予選です。一位で、、。