パンフレットを手渡しでいただいたり、郵送してもらったりで50部ほどになったので、発送のあれこれをするも、途中、例によってさまざまなことで中断し、20部が行方不明になる。なんでこんなふうにいろいろなことが、精神的にも物理的にもぐちゃぐちゃなんだろう。それでもって、誰に送ったのかもわからなくなってる。いやになっちゃういつもの日常。
にしても、発送しながらつくづく思う。
こうした展覧会の場合、きっと地元にすむ私の日常を知る人しか関心を示してくれないだろうなと。だから、いつだってステレオで考えなきゃいけないんだ。地元用の発表と
東京とか外国とかの場合と。もちろん、地元の友だちが来てくれるのはとっても嬉しいが。
東京で発表する時でも、地元の人は関心を示してDMを受け取ってくれる。(残念ながら、遠くてあまり見に来てくれないけど)しかし、その逆はあまりない。これまでも一生懸命発信してきたけれど、地方での発表と言うだけで届かない感じがする。
東京にすむ人は、地方のことにあまり関心がない。東京のメディアで取り上げた地方(たとえば、金沢20世紀美術館、越後妻有とか)は別だけど。つまり、東京の人は東京のことしか知らない。東京のことが日本のすべてだと思っているのかも。
こう考えると、東京の人は日本のことをあんまり知らないんじゃないかと思う。
この『遠州横須賀街道ちっちゃな文化展』は、ネーミングこそかなり『お地味』だがストリートギャラリーとしては、その本懐を貫き、かなり秀逸なものであると思っている。古い街道の商店の方々と街並保存の青年会たちが作り上げている、三日間、街を上げての文化活動で、レベルも有る程度以上を維持していると思う。越後妻有トリエンナーレで見た松之山町のストリートギャラリーとあんまり変わらないばかりか、規模はもっと大きいぞ。
手前味噌だろうか。
地方の、こうした活動もまた日本の美術の姿の一部なんだと思うのだが。