あらゆることで煮詰まっていた12月、台湾に中華料理を食べに行こうかと三男を誘うとあっさりいいよの返事。おりしも格安ツアーのお誘いが郵便でやって来てそれではと2月初旬決行すべく予約、その後たくさんのやることややりたいことが押し寄せてきたけれど息子が付き合ってくれるなんてもうないかもと思って行って来ました。実質二日半の台北旅行。
お茶セミナー。おいしかったです。
千と千尋のあの、、。
ここは台北の渋谷、といわれたけれど、もっとごった煮でエキサイティング。
ナイトマーケットの屋台で食べたもの、すべておいしかったです!
二日目はツアーを離れてフリー。
台北現代美術館MOCAへ。
ベネチアビエンナーレの台湾代表作家の展示。
彫刻家から現代美術へ、の人でした。
初期のデッサンはデューラーのよう。うまい。でも具象の彫刻はあまり好きになれないテイスト。雲のオブジェと具象彫刻はどんな関係があるのか、いまひとつわからなかった。雲のオブジェというかインスタレーションは面白かった。
MOKAは小学校をリノベーションした感じの、というかリノベーションしたのでしょう、そんな建物、京都芸術センターみたいでした。
若いスタッフさんが大勢、カフェがおしゃれでした。
午後はartscapeの記事から調べた ギャラリーにタクシーで。でも休廊でした。台湾は今お正月明け、企画展は来週末からということ。残念、
台北で今見られるお勧めの現代美術シーンをいくつか教えてくれました。
その一つ、涂 泳 展は市立美術館の特別企画展。漢字を使った大がかりなインスタレーション、コンセプチュアルアート、水墨画を大画面にして吉田暁子みたいな手法でなぞって行く大作、アルファベットを漢字で表してお習字する参加型アート、など大きな展覧会でした。
これはたばこのインスタレーション。
自分はヨーロッパ的でアカデミックな美術教育を受けて来たが、それだけでよいのかという内容のステイトメント。村上隆もそうだけれど自国の美術史を意識して作品を作るのが今のグローバルスタンダードなのか。もっと、私的なことから始めて普遍性に到達するというベクトルではだめなのかしら、と素朴に思いました。
そしてまたナイトマーケット。
さて、母親と旅行なんて嫌じゃなかったかなとちょっと息子に申し分けなかったけれど、三男はよくつきあってくれました。いろんなシーンで『母さんがそれでいいなら僕もそれでいいよ』と彼は私のことを一番の友達かなにかのように認めてくれました。良い旅でした。