3月16日
ベルリン
今日は展覧会最終日。
前夜、遊びすぎたからゆっくり起床。元気な自分に驚く。
ベルリンの地下鉄にも慣れてきた。乗り換えもチケットのシステムにも。
ハケシャーマルクトからトラムに乗らずに画廊まで歩く。もう迷うことはない。
ドレスデンで再会した若い二人が来てくれた。よくきてくれたとおもう。作品をとても丁寧に見てくれた。
彼女の方はiPadに入れてきた資料までものすごく丁寧に見てくれた。
3月11日が誕生日だという。あの時何をしていたか三人で話したり、いろいろなことを話した。ベルリンのギャラリーでこんな時間が持てたとうれしい気持ちがこみあげてくる。
搬出は夕方から。
綿引さんとギャラリーのオーナーさんの三人で。
TEGAMI作品をひとつずつ外す。
かけられていた時とは違う温度が伝わってくる。
あの震災の後、何かをしなければと企画を立ち上げた綿引さん、それに応えた多くのアーティストたち。そのひとつひとつの作品に敬意を表し大切に扱い、震災の直後にアーティストとしてできることを考え行動したことが、作品をしまいながら伝わってきた。
助成もフィーもない自主企画、その大変さが現場に来てやっとわかった。
夜はハケシャーマルクトの地ビールレストランでふたりでドイツ料理。
今夜も12時を過ぎる。
ベルリン滞在中に午前様でなかったのは初日だけ。あとはずっと誰かと会って飲んでいた、綿引さんといつもいた。
美味しそうにビールを飲む彼女につられてわたしもお酒がいつも楽しかった。ビールは全部美味しかった。少し自由になれたみたいだ。