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3月×日
西表島に着くと予約してあるホテルのバスが港まで迎えに来てくれていました。 フェリーを降りた乗客のうちの20人程がそのバスに乗り込みます。 観光客用のCDなのか、車内でネーネーズの「黄金の花」がかかっていて、あ、と思いました。 この曲に出会ったのは1999年の春のコザ市(沖縄市というのですよね)のCDショップでした。次男とふたりで行ったあの時のセンチメンタルな旅がよみがえります。 そして西表島に来たのは1980年の春以来のことで、なんだか思い出を辿るような旅になりそうな旅の始まりでした。 1980年3月、大学3年生だった私は大学の山の仲間たちとテントと食料を担いで西表島全島縦断の旅をしました。 西鹿児島から那覇そして石垣島までフェリーの二等船室の雑魚寝で48時間、船酔いに苦しみやっと着いた石垣島でしたがもうその日の西表島までの便が終わっていて、石垣港の前の公園にテントを張ってビバークし、翌日ホバークラフトでようやくたどりついた西表島でした。 それが今では早朝に浜松を出て中部国際空港から那覇経由で石垣島まではすべて空路そして午後にはもう西表島にいるのでした。 バスがホテルに着くとそこは驚くばかりのリゾートぶり。デザインされて作られた大きな人工的リゾート空間、プール、従業員の方々のアロハな制服、などなど。 21才の春に見た、圧倒的な密林、数々の美しくも不思議な滝、マングローブのおい繁る仲間川浦内川、どこまでも続いていた美しい砂浜、、そうした記憶でいっぱいの私にとっては、自分も宿泊客である矛盾をさておいて、こんなものを建ててしまって自然は大丈夫だろうかととても心配になりましたが、国立公園に指定されてからはしっかり自然保護はされているということでした。 35年前、ハブ出没の脅威に怯えながら野営した山中の山小屋は今はもうなく、山中の野営自体が禁じられていて、山の縦断も許可証がないと認められない、いくつかの滝には近寄ることが禁じられている、など厳しく自然保護がなされていると探検ツアーのガイドさんが教えてくれました。そうして規制されているからこそ守られている自然があると知りましたが、あの若い日々に、無垢の、手つかずの、恐ろしいばかりの大自然に抱かれ得たことは本当に幸せだったと振り返ったことでした。 さて、一日目は夜の洞窟探検ツアー。 自力では行けないのでツアーを申し込んでおきました。参加者は私たちだけでした。(夫は初めての西表島) ライトを消すと漆黒の密林。リュウキュウオオコノハズクの声が聞こえました。イワサキゼミのぬけがらを見つけました。アオミオアカタニシ、カマドウマ、ナナホシキンカメムシ、ホオグロウヤモリ、、八重山でしか見られない生き物を見ました。 洞窟はものすごく神秘的でした。ヤエヤマオオコウモリに会うつもりで行ったのですが会えませんでした。 二日目は浦内川ジャングルトレッキングツアー。これも参加者は私たちだけでした。 ツアーのガイドさんが撮ってくださいました。バンコンの根元で。 ヒカゲヘゴという日本最大のシダが茂っています。 マルヤマショウカイドウというベゴニアの変種。ナガバイナモリというココアの香りの花。ナンバンギセル。ルリミノキ。ハブカズラ。。。すべてガイドさんに教わりました。 あれはカンムリワシ?という鳥の影。それからイシガキヒヨドリとリュウキュウメジロの声、なども。 洞窟探検ツアーもジャングルトレッキングもガイドさんはともに若い男性でした。聞くと西表島の人ではなく西表島の自然に魅せられて内地から移った方のようでした。1980年に西表島を縦走したというととても驚かれ、当時の島の様子を逆に聞かれたりしました。 確かに今でも鮮明に思い出すことが出来るいくつものシーンがあります。 島の自然のありかたは、現在のそれとは似て非なるものかもしれず、そこにかすかな切なさを感じはしましたが、21才の私はただジャングルを前に進むことに夢中で、自然に対してどこまでナイーブであったかと考えるとそれは35年後の今の方が繊細であるように思ったり。。。 歳をとるのは案外すてきなことかもしれません。 美しい西表島。また是非訪れたいです。
by hisakoinui
| 2015-04-14 22:01
| 旅の記録
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