上橋菜穂子の守り人シリーズが続いています。
シリーズ3冊目 夢の守り人 とてもとても面白かった。ファンタジーは長編になるものだということが妙に納得できもしました。指輪物語りもゲド戦記も長いお話しでしたが、このものがたりもそうなるのだなと。
それにしても、夢は現実の対極にあるのか。そうではないということがこの3巻のメッセージだったようです。
現実こそが強い力を持つというのはそうかもしれないけれど、夢の中で起こることのリアリティの強さは現実と比してどうなのでしょう。
それから、夢の世界を生きる人たち、他の人たちとは違うものを見てしまう少しの人たちのうち、深くものを考える人程、悲しみや苦しさを抱いている、上橋菜穂子さんはそんなふうに登場人物を描写していて、そういうひとたちは、自ら選んでその悲しく苦しい人生を生きてもいて、私の頭では、芸術家、ということばと重なりました。
シリーズ4冊目 虚空の旅人
これはファンタジーではありませんでした。ファンタジーの舞台の中でおこる大河ドラマでした。その面白さもありましたが。
5冊目と6冊目を今日買いました。