上橋菜穂子の守り人シリーズ、7巻目まで読み終わりました。
ほかの本も読みつつだったのでちょっとスピード落ちましたが、かなり面白く読めました。
物語り自体おもしろかったのですが、5、6巻では、読みながら、バルサという女主人公の生き方について考えていました。
目の前にいる傷ついた人、助けを求めている人に手を差しのべる、身を挺してでも救おうとするバルサ。そのことが一番上にあり、国家の政治と経済がもたらす数字としての人の幸福という価値観を持たない。文字通りの意味で自分のからだ、自分の手の届く範囲での最大限の努力をする。そんなバルサに共感しながら読みました。
文庫本の上橋菜穂子さんのあとがきもよかったです。当然でしょうが、トールキンもサトクリフも、読んでいたんですね。
サトクリフ、再読したくなりましたが、その前に、早く残り三巻を読みたいです。