10月29日
BankARTで朝ご飯を食べて、横トリへ。
山下公園の近くの薬局で友だちが働いているのでそこに荷物を預ける。
会場は前回と違って一カ所なので、半日あれば十分すぎる。大きな国際展と言うとドクメンタを知っているが、それにくらべるととっても小ぶり。
ダニエルビュランの作品の下を歩いて会場へ。高峰格の作品が混むと聞いていたので先に見る。仙台で見た『地底の森ミュージアム』を彷彿とさせる、ものがたり性の濃い作品。音声ガイドを借りたのだが、作家が言ってることとと、こちらが見て受け取ることとずいぶん違っている。そういう作品は多かった。そしてそれは、それだけ作品が自立しているということだろうと思った。作家が言ってるようにしか作品が見えないとしたらそれはとてもつまらない。
会場全体がプロデューサーの川俣正の作品のようだった。プロセスを見せる、見る人を参加させる、仮設性の重視、など。
作品はなべてテーマのとおり、『サーカス』であって見世物、興行、お楽しみ、である。だから、深い感動を求めた場合もとめる方が見当違いなのかもしれない。でも、あくまでも『美術』であるので、そうした作品もいくつかあって、良いな、とほっとしたりした。『あ、こんなのありなの?楽しい!』っていうだけじゃなく。でも、楽しむために行って、帰りにおいしい中華かなんか食べてくるのがハズレのない横トリの鑑賞法か。
社会の現実をナマのまま撮影してそれを投げ出すようなビデオ作品は最近多い。もの派の映像バージョン?にしてもお手軽だなあ。
その後、横浜美術館で李うーふぁんをお勉強モードで見て一階のブラジル女性作家の映像作品とっても良く、へとへとで薬局に戻る。
T村さんと薬局の近くの中華料理店で食事。彼女との時間が私の横浜滞在で一番充実していて楽しかった。
会場での撮影は禁止。外の風景だけ。