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8月1日
越後妻有アートトリエンナーレへ。 今回は深澤孝史さんの作品である、越後妻有民俗泊物館のみんぱく研究員とならせていただきました。限界集落田麦地区の福崎さんのお宅にホームステイさせていただき、そのときに見たこと感じたことをレポートしました。 そのレポートです。 8月1日 16:30 深澤さんのクルマのあとをついて水色のフィットも田麦集落着。 福崎一久さんが満面笑顔で迎えてくださる。運転未熟な私は集落内の小道が不安。さっそく一久さんがドライバー交代で所定位置に車庫入れてくださいました。 田麦集落は全戸が福崎姓。(何戸かを調査し忘れました) だから、全員がファーストネームで呼び合っています。 広い敷地、大きな家。 中越地震のときのお話がひとしきり。 17:15 一息ついて、今度は一久さんのバンに載せていただいて温泉へ。 『鷹の湯』は、観光用というよりもむしろ地元の人たちに愛されて続いているという風情の温泉でした。気持ちよく汗を流す。 2000年の妻有トリエンナーレ以来皆勤賞の私は、鷹の湯の看板には見覚えがあったのですが、まさか本当に入れるなんて! 温泉はいつでも楽しい。普段いろいろと余裕のない私ですが温泉に入る時間をもったいないと思ったことはありません、というか、温泉につかると、その普段のいろいろな余裕のなさが解消されるというものです。 19:00ごろから夕食 さて晩ごはんはとてもとてもなおおごちそう。裸柱(はだかばしら)のあるふたま続きの和室で。 ひじきの混ぜご飯 糸瓜の煮浸し 神楽南蛮の煮浸し なすのお漬け物 2種 キュウリのお漬け物 2種 ゼンマイ 五目煮 (細長い山タケノコが柔らかくておいしかった。里芋が足りなかったからじゃがいも入れたんだけどこれはキタアカリ、男爵がおいしかったかななどジャガイモ蘊蓄たのしい) 夕顔の蟹缶スープ煮 えご(いご) (ところてんのような食感 新潟特産 夏バテ防止) くじら汁 (みそ汁の中に細く切ったクジラ肉が入っていました。コクがあっておいしかった!) お魚(名前忘れました!)の甘辛煮(いかにも保存用の味付け。鯉こくのような味と食感。ごちそうなんだなあとわかりました) 何とか豆(名前忘れました!おおきなお豆)の茹でたやつ まだあったのですがメモがありません。。。 お酒は 上善水如(じょうぜんみずのごとし) ものすごくすっきり飲みやすい 天神囃子(てんじんばやし) くせがなくてすっきり 松乃井 (まつのい) フルーティーな飲み口 すべておいしかった 3種類も贅沢でした! 少しのお酒で男子大学生調査員討ち死に 。 食後は 自家製笹だんご おじいちゃんである英一さん(86才)は二日で600個の笹だんごを作るという。餅米はもちろん、中の小豆も自家製。 だんごの藁の結び方と笹だんごの正しい食べ方を教わりました。(下を持ってバナナみたいに笹を剥いて食べると笹とお餅が上手に離れて食べやすいそうです) 愛犬バディーとのひととき 立派で賢いラブラドールレトリバーのバディー君は6才。中流家庭のアイコンそのもの。 ハウスと言われればきちんと犬舎にはいりオフといわれれば決しておねだりしない、無駄吠えも無ければ過度な愛情表現もない、なんてお利口なの!!!!の感嘆符4つ付きのわんちゃんでした。 バディーの存在が田麦の現在を一番象徴しているのかもしれない、とも私は思いました。 一久さんの妻むつ子さんとひとしきりお台所でお皿洗いしながらのおしゃべり。 お嫁さんとして大変なこともあったでしょうと水を向けると、夫の弟妹もいておおぜいだったね、お姑さんの上にもうひとりおばあちゃんがいたの、三世代。だから楽だったと思う。大きいおばあちゃんがいろいろ助けてくれた。と明るく答えてくださいました。 私と同じ男の子三人のお母さんでもあるむつ子さん。3人とももう社会人で田麦を離れています。(ご長男は北大からハーバード大だそうです) 息子たちは(田麦で生活するという意味では)帰っては来ないね。 よその子には、帰ってくれば?と言えるけれど自分の子には「自由に好きなところに住めばいい」と言ってしまう。 むつ子さんの言葉が身にしみました。私も全く同じだからです。 母の愛は過疎の問題あるいは地方の問題(というものがもしあるとして、ですが)を加速させているのかもしれないけれど、都市なのか集落なのかが問題ではないところが母たるゆえんとも言える訳です。 幸せに生きて欲しい あなたの認める幸せを選んで自由に生きて欲しい (昔と違って)今はこのことが言える。嫁であれ何であれ。 これを言うことができたかどうかという点に収斂されて行く過疎地の人口の推移。 個人の求める幸せよりも上位に位置するものがあってこそ維持された共同体、代々の家であったとも言えるのかもしれません。 そうしたことを考えさせられたむつ子さんの一言でした。 さてそれからおいしい湧き水で焼酎割りの二次会。 2005年の地震では、救援物資などなくても、すべて助け合って自給生活ができたというお話し。プロパンガス、わき水、野菜とお米。何も困らなかったという。 いかに都市での暮らしが脆弱であるかを考えさせられたエピソードでした。 それから、魚沼コシヒカリがなぜ美味しいのかというお話し。 まずはお水が美味しいからなのですね。湧き水と井戸水しか使っていないから。 それと寒暖の差が大きいこと。確かに、日中あれほど暑かったのに、夜はエアコンが無くてもすごせる快適さでした。 8月2日 快適な眠りのあとの目覚め。 おばあちゃんであるカンさんが、朝から階段を掃いている。もう90才を超えられているというのに。おはようございますの挨拶に可愛らしい笑顔を返してくださいました。 トマト畑でトマトの収穫体験。 というよりはトマト狩り観光のようなお客さんモードですっかりごちそうになり、おみやげもどっさり。調査員の本分を忘れていましたが、とにかくおいしいトマトでした。 空き缶でのご飯炊き。こんな楽しいことを用意してくださったんだなあと思います。 そしてだんだん、気分は『夏休み』に。 子どもの頃、母の実家にお泊まりして経験したあの非日常。あの時間の流れ。そうした思い出と重なる時間が広がってゆきます。 湧水地まで車で連れて行っていただきました。棚田の風景。湧き水の冷たさ。アメンボやトンンボのいるため池。 本当に豊かな時間でした。 続く公民館でのそば打ちは、10割そばでつなぎはふのり。師匠は83才の福崎平八郎さん。 平八郎さんが母と同い年なので、昭和7年生まれですか?とお尋ねすると、はいそうです5月ですというお返事。母も7年で2月ですと答えると、早生まれですね学年はひとつ上のお姉さんだと言ってにっこり。いくつになっても、早生まれで学年は、、、という会話をするんだなあ。 平八郎さんこの日は午後もそば打ちのお仕事とか。80才を超えてこの重労働をダブルヘッダーでこなすなんてすごいと思いました。 そば打ちとてもとても楽しく、昨夜は討ち死にの大学生も面目躍如、ハハのひいき目でも結構上手に映ったことでした。 おいしいおいしいお蕎麦でした。
by hisakoinui
| 2015-09-08 22:45
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