5月六日
H商業高校特別教室棟5階美術室 ネットラジオで『すっぴん』を聞きながら作品を直していたら、名前を思い出せないくらい縁遠い中年の男の先生がやってきて、今日は避難訓練で美術室を使いますからという。
わかりました、ちょうど今日、この大作を片付けるところでした、とお返事する。
5メートルを超える作品は、美術室でなければ制作できなくて、昨年秋から、授業も部活もない時間帯、ひとりで重たい机を動かしては、こつこつ制作して来たのでした。
そんな作業も今日で一段落です。
今日仕上げた作品は7メートルほどのサイズ。
遠足で授業が無く生徒も教員もいない日に一日で描きあげ、今日は気になるところを最後に直して終了です。
そして明日は静岡の個展の搬入。
おもえば昨年秋からずっと切れ間無く発表やワークショップや実行委員長の仕事などあって日曜日はあったのかと思う程ずっと忙しかったです。長かったなあと思います。
まだ明日の搬入が終わらなければ本当のゴールではないけれど、どこか解放されている私がいます。
そして思うことは、忙しかったけれど結局はすべてが楽しかったということです。好きだからやれたのだと思います。私は、この、美術に関わるいろんなことが結局は好きなんだろう、ということが、この半年間の超過密で膨大な仕事をやり遂げられた根拠であるようです。