5月28日
ギャラリーSUN個展5日目
土日のみの開催なのでもう4週目なのに五日目です。
展示の公開は六日でも会期は4週間。
会期が長いのはよいことだと思います。
展示への思いが時間をかけて収斂されていきます。
これでよかったのか、別の可能性はなかったのか、そういった振り返りも含めて時間をかけて思考できます。
東京での一週間で終わる個展とはまたちがった意味があると思います。
今日の来廊者から
中安モモさん
ちょうどパティ・スミスをかけていたら、『これグローリアですね』
はじめて言われました。
ご自身のライブCDを画廊空間で聞かせてもらった。
めちゃめちゃノイズミュージックでした。
『ラジオエチオピアの後半の方みたい』という会話をしました。
山本晴康氏
もう何度もグループ展でご一緒し、ずっと作品を知って来た古くからの知り合いなのに、初めてお互いの作品について深い話しをしました。
山本さんのあのフレームの作品の意味がようやくわかり嬉しく思いました。長い間、どっちなのだろうと思っていましたが、山本さんはフォーマリストではないのでした。
大変土着的で日本的な作品なのだとわかりました。
私の作品についても、フレーミングの観点で見てくれました。
なぜ同じ幅で一直線の紙のなかに収めるのか。収まっていない、収まらないのに収めようとしている。
この、四つ切りユポ紙のドローイングも縁の部分が気になる。四つ切りにおさまらないドローイングをこんなふうに際の部分でなんとかおさめている、といったこと。
エマギャラリーでも同様のことを言ってくださった方がいました。
もっと会場中、上にも下にもドローイングがある、という方がよいと。
あの時はそれを聞いて、そうだそのとおりだと思い、半年後のSUNではその新しいこころみをしたいと思ったのに、結局は時間切れでそれに挑戦できませんでした。
完璧な展示ができたと思い込もうとしていたけれどかすかに気になっていたまさにそのことを指摘してもらえました。
そんなドローイングの展示をやってみたいし、やるべきだと、山本さんと話して再確認できました。おおきな収穫です。
閉廊後、ギャラリーオーナーの鈴木ご夫妻と話す。
学生時代の同級生ということですが、本当にすてきなお二人です。
このお二人との出会いと深まりもこの展覧会の収穫だと思いました。
さて明日はいよいよ最終日です。