ふたつの展覧会が終わり、ずっと気になっていた机上の整頓、本棚の整理、文書類の片付けというものを始めてみました。
こんなの一日で楽勝!とタカをくくっておりました。
でも、、、、ぜんっぜん進みません。
丸二日行おこなって、まだ見た目はぐちゃぐちゃのままです。
とりあえず保留、未決としているものばかりが積み上がっているのだから、それらひとつひとつを解決させ然るべきところに落ち着かせてやっと整頓なので時間がやたらかかるのは、当然と言えば当然でした。母のこと姉のこと、藤枝市役所からの書類をこんなにも未決にしてきたのだと大反省など。
とはいえ、整頓は、マイナスをゼロにするだけの生産性のない作業だけではなく、忘れていたことやものに再会して、そのときの感動や気づきがふたたびよみがえることもあるし、整理されることで生まれた余白が新たな創造の場所にもなるともいえます。
いろいろな楽しい発掘もありました。
2009年の覚え書きノートが出て来て、とても新鮮に読み返しました。
SNSを始めてから、覚え書きノートの量がすっかり減ったこのごろで、そのことを思いはしましたが、そのノートをみて一番に思ったことは、ああ、この時はまだ震災前だったんだ、ということでした。
震災の二年前、私はこんなことを考えていたのかと、そういうふうに2011年を境目にして自分の地層をさかのぼっている自分がいました。
震災の前なのかあとなのか、そのことが、自分の生活史の中でこんなにも重要なのだということが、
片付けのさなか突然強くあきらかになったのでした。