7月25日
大阪でのこと、もうひとつ
国立民族学博物館へ行きました。
1970年の大阪万博の跡地に建てられたこの博物館を訪れるのは2度目です。
前回は子ども連れ、家族旅行の途中で、まだ子どもたちは未就学だったように記憶します。
そのときはアボリジニの特別展をやっていました。
展覧会場で傍若無人に振る舞う子どもたちに手を焼く、という幼子をつれての鑑賞時によくあることがそのときは起こらなかったことをおぼえています。
あれから20年以上を経て再訪したこの博物館、かわらず十分な見応えでした。
世界中にフィールドワークに出かけ採集して来たものが圧倒的な量で陳列されています。
もっとはっきりと知りたいと思ったことは、それら展示物のもつ時間。
それは過去のものなのか、今現在にまでつづいているものなのか。
ともあれ、世界中の、名を残さない人たちの手によるさまざまな生活のもの、テキスタイル、刺繍、陶器、農具、呪術のものetc が、ものの存在そのもので語ってくるストーリーは圧倒的でした。
万博公園には岡本太郎の太陽の塔。
1970年の夏、小学生だった私がまぶしく見上げた太陽の塔とはちがうモノにみえましたが、大人になってから岡本太郎のさまざまを知り、あの時代のモニュメントとしてこうして残っていることの意味は小さくはないのだろうと感じました。