NANI部員で、彫刻家の木下琢郎さんから案内を頂きました。
GAW展の意味はよくわかっておりませんが、1999年新宿ゴールデン街から始まった、作家主導のアートフェスのようです。
まずは、作家がいて作品があって、全国全世界面白いところで展示をしようというベクトル。
近年広がって来たまちおこし芸術祭とは少し異なる手法のようでしたが、クロスする部分もありました。
中央で活躍する著名な作家さんたち多く出されていましたが、『地元作家』というくくりもありました。(区別と展示スペースの棲み分けがありましただれもなにもいわなかったのでしょうか)
地元の鈴木真弓さん マクラメの作品。
感性だけを信じて造形してゆく手法。編む行為を思考の行為とみなしているのかなと思って来たので、初めて彼女にその質問をしてみました。
伝えたいテーマ、コンセプトは特にはないということでした。
そうなんですね、と少しもったいなく思いました。作品がこんなにいいのに。
ないはずはないのでしょうから、それは作家がすることか、別の誰かがすることか、考えてしまいました。
続きの作品をまたみたいと思っています。
木下さん 木彫。
自然のなかにそっと収めるというやさしい作品。
木下さんらしいと思いました。
木が好きなんだなあと今回も感じました。
ともあれ、掛川というと、東名やバイパスばかりを通るので、この日坂の宿場町がこんなに素敵だったなんて!と、その発見が嬉しいちいさなおでかけでした。
そして、ここにも、こんなにも大勢のアーティストが、この古い宿場町での発表にこんなにムキになって作品を作っているということもまた思いました。
ダミアン・ハーストがアトリエで制作して作品を売って行く行為とは全然違う次元のアートがここにもと。
そのことは、このあと見た、木崎湖での『原始感覚美術祭』にもつながっていく現実であり、答えのでない問いともなって行きます。