八月×日
原始感覚美術祭 二日目
『民宿あたらしや』は、木崎湖畔にあるよい宿でした。一人旅、民宿に泊まる、よかったです。
朝から平川渚さんと車で展示を回る約束。
まずは彼女の作品に向かいました。
滞在制作で『編んで』いく作品、ここでも。
前回の『あわい』もよかったけれど、こうして屋外で作ると作品は強くなって行くと感じました。
とても美しい時間が流れました。
湖畔の風が吹いていました。
平川さんと作品の近くでさまざまな話しをしていたら、作品を見て回っているというプレス関係の女性がやってきました。
初対面のそのひととも、いろいろな話しができたのは、そこが木崎湖のほとりで、美しい作品があって、作家がいたからだと思います。
話して行くうちに、二日後には愛知トリエンナーレのレセプションに行くということ。
そうなんですか!私もです。じゃあ会場でまたお目にかかりましょう、と。
ことほどさようにアートは人と人をつなげてくれます。(二日後にはまたさらに出会いは広がりますがそれはまた別の記事で書こうと思います)
鹿児島へ帰って行く平川さんを見送り、本郷さんや奥様のまりこさんや平野ももこさん、レジデンス作家の方々と『千年の森』という展示エリアに向かいました。。
キャンプ場に車を停めてそこからは徒歩で。
ほとんど登山のような感じでした。渡渉もロープもありました。
やがてあらわれた作品。
いったいどれ程の人がここまで作品を見に来るのかなあ。
いやそれ以前に、この場所に作品を設置した作家の労苦を思う。
下山して、皆さんとおいしいおそばをいただいて、最後に、台湾からのレジデンスアーティスト、クリスさんの作品を見ました。いい作品だと思いました。
それにしても
『原始感覚』ということば。
やはりそこにこだわっている私がいました。
湖畔の光、森の中の静かな時間、それらに包まれにでかけていったのでしょうか。
夕方まで木崎湖のまわりをアートめぐりして、また350キロ弱を運転してして深夜に帰宅。ひとりで行って来たんだわたし!やったね!と思う
信州の風景。信州の風。
ひとりで走りながら、子どもたちが小さかった頃の家族旅行を思い出しました。
あのころは五人で。
そんな宝物みたいな思い出を持っているんだなと。