10月30日
知多パフォーミングアーツフェスティバルに参加して来ました。
スティーブン・ウォードとヒメナ・エルゲダによって南知多美浜町に16年かけて作られた『山の広場』という野外劇場を舞台に、ダンス、舞踏、ピアノ、パーカッションなどの表現者が集いました。
企画は、林裕己、岡庭智子ご夫妻。おふたりの、この企画にかけた情熱とエネルギー尋常でなく、そうした方々の存在無くして文化は生み出せないんだとここでも実感したことでした。お声掛け深く感謝しています。
さて私には久しぶりのライブドローイングでした。
当初は、オイルスティックを使って太い線でからだごとぶつかる線でドローイングする予定でした。
それが、一週間前に、会場を汚さない画材でという連絡があって、水性クレヨンに変更しました。
アトリエで試した時は、これでいいと思ったのに、会場では、線はあまりにも弱く細く、そして、シタールの音が私には違和感がありすぎて、つらい始まりとなってしまいました。
音とパーカションのひととのリハもせずに臨んだ自分の不遜を恥もしました。
でもダンサー中沢レイさんに助けられました。
彼女は私のユポ紙のドローイングを、踊りながらふったりくしゃくしゃにして捧げ持ったり、様々なアクションをしてくれました。
それがなかったらわたしのドローイングなんてごみみたいだったと思います。
でも、こんな恥ずかしい失敗はさておいて、そして林さんたちにもわたしの至らぬパフォーマンスをお許しいただくとして、アトリエでひとりで描くドローイングとは大違いのライブであったことは、私には大きなことでした。
描くことに、こんな高揚感を持ったのは久しぶりでした。
本当に楽しかった。
音、場所、人、、、そうした環境の中で自分は表現して来たんだということもあらわになりました。
画像を見ると、淡々と描いている私がいます。
あのときあれほどどきどきしていたのにと思いますが、きっと普段の私もこんな感じなのでしょう。
即興ピアノの犬飼さんと親しくなれて、このたびの不全感をどこかでリベンジするような機会が持てそうな予感を残しつつの南知多でのライブドローイングでした。
大きく広く強く熱く、描きたいです。
(描いたドローイングを投げる ユポ紙はうまく飛ばなかった)
(レイさんがドローイングをもって踊る 私はピアノを包んでおいた紙に描いている この紙を犬飼さんが破って演奏)