1月23日
高知での個展が終わって一ヶ月以上たちました。
データの整理などは一通り終わらせましたが自分なりのまとめが出来たとはまだいえません。
この一ヶ月は何をしていたんだろう。
長男の妻になってくださる人とそのご両親に会うというとても大きなことがありました。
そのひとに息子を託してひと安心。
そして家族が増えるって嬉しいことだと思いました。
そのほかは
もうあと半年ぐらいは発表の予定はないはずだったけれど、ありがたいお誘いがあって急にそのことを考え始めたり、
別の企画のための英語のやりとりで英作文に苦戦して添削してもらったり、
台所の大掃除をしたり、
エリー・フォールの美術史の読書会を考え始めたり、
森口紋太郎さんがアトリエに来てパフォーマンスのことを話したり、
親戚の集まりに疲れたり、
昌子さんと旅行の計画を立てたり、
しているうちに、ひと月はたちました。
個展が終わったらのんびりしよう、と思っていたのでしたが、結局さほどのんびりはできませんでした。
読書を少しだけしたので書いておこうと思います。
この、ウイリアムモリスの作品を使った美しい装丁の本は、岩波少年文庫です。
1990年秋に、岩波少年文庫創刊40年を記念して30巻セットで発売されたものです。
ちょうどこの年に次男が生まれ、実家の母が、お祝いに買ってくれました。記念になるし、大きくなったら読むよねと。
でも、結局息子たちの誰にも読まれることなくわたしのたからものになっています。
ちょっと疲れたな、本を読んで休みたいなというとき、私はこのシリーズを手に取ります。
このごろ読んだのはこの3冊。
『名犬ラッド』ターヒューン
『木曜日はあそびの日」ピエール・グリバリ
『夜が明けるまで』 マヤ・ヴォイチェフスカ
多分、どの本も3度目くらいだと思います。
児童文学の世界は、どうしてこんなに美しいのだろうと思います。
たとえば「憎しみ」ということばが頻繁に出て来たとしても、その「憎しみ」には穢れがないのです。
全30巻をひととおり読み返したいなあ、と思っている今です。
個展のまとめもします。結局、のんびりなどしない私だと思います。