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2月×日 ホテルから歩いてニューヨーク近代美術館へ。 17年前のことは全然思い出せません。 開館時刻に着くように行ったのにもうたくさんの人がいました。 インフォメーションのところには田中敦子の作品が。 『具体』は世界のGUTAIになっているんだよと何人もの人に言われてはいましたが、こういうことなんだとわかりました。 でも私にとってはアートシーンの理解よりもニューヨークで田中敦子を見れたよろこびがまさっていました。 色と形態の追求の上に「コネクション」というコンセプトをかかげ一生そのコンセプトで制作していた女性。 草間彌生が自らの病理のオブセッションを視覚化していたのと異なり、そうした個人的なテーマではない芸術を追求していた女性。 アートシーンに正しい評価というものがあるのかはわからないけれど、正当に認められていると感じました。 もちろん、田中敦子が昔から好きだからなのですが。 隣の『赤い室内』は何度も塗り重ねたあとが感じられました。 マチスのセンスはすごい、泣けて来ました。ずっと見ていました。それでかな、画像を整理してみたら撮影していませんでした。 グランドジャッドではないスーラがありました。 やはりこの時代は『光』だったのでしょうか? でも額縁にまで執拗に点描するこの画家は、新印象派という明るい名前にそぐわないある種の病理を持っていたのではないかと感じます。 引きはとれない狭い通路。 でも近づいて、緻密なかき込みをつぶさに見ることができました。 新しい国アメリカが生んだアメリカ美術のひとつ、ワイエスについては私はそういう認識です。 ギリシャから始まるヨーロッパような重厚な美術の歴史を持たないこの国でワイエスは何を土台に描いたのだろう。 この緻密さが、このかき込みの振る舞いが、歴史の何もなさを埋める行為の様に私には感じられました。 ゴッホは明るく強い色彩を放っていました。それに比べてモネの睡蓮はすこしくすんでいました。 ゴッホの絵の具は弟テオが送り続けた最高級の品質のものでだから歳月を経ても発色が良いのだと、機内で読んで来た千住博の本にありました。 フィンセントとテオ、ふたりでひとりのゴッホなんだ、そのことが、先月描きあげたばかり見たいにみえるゴッホの作品の前で思ったことです。 モネの睡蓮、描いたばかりの時はどんな様子だったのでしょう。 でもこれは晩年の作であるのだから、視力の衰えによってヴァルールという価値は放棄されていたのかもしれません。 それでも描かれた睡蓮に惹かれるのは、光を求めるモネの姿が現れてくるから。タッチ、形態、色価、全てを光の表現のために使う。睡蓮というモチーフは、色も形もない『光』をあらわすひとつのうつしみ。東洋思想だと思いました。 大好きな積み藁は一点しかありませんでした。 背景が白すぎて、好きな作品ではありませんでした。連作何点目くらいだったのでしょう。 でも、積み藁の方が、よりダイレクトに『光』への追求がなされています。 この時代にもうモネがやってしまったことがある、ゴッホではなくモネが。
by hisakoinui
| 2017-02-18 10:19
| 旅の記録
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