二月×日
ブルックリンのアートシーンを見なければ何のためにNYに来たのかわからない。
そんなふうに思い詰めていましたが、雪がたくさん降りました。
雪がやんだ翌日に行って見ると、道路も歩道もマンハッタン島ほどには除雪はされておらず、凍った道を歩くのがとても厳しくてめげました。
それでも、がんばって、インターネットで調べておいたいくつかのギャラリーを回りました。
smack mellon というギャラリーの展示の様子。
紙を使った大掛かりなインスタレーション。
作家がいました。
自分の詩集が販売中で、その詩集のイメージが作品のテーマであるようです。
ギャラリートークもありました。
作品を売る、という感じではない画廊で、日本のオルタナティブスペースの規模を10倍にしたといった様相。
作家に、職業はほかにも持っているのかと尋ねてみると、フルタイムアーティストだという返事。
日本人がやっている画廊は、アートグッズのショップを兼ねていて、カフェもあって、展示はおしゃれでした。
17年前に来た時は、アートスペースがいくつか生まれて来たばかり、ほとんど倉庫街でしたが、おしゃれなお店がたくさんあって、明るくにぎやかなブルックリンでした。
レンタルスペースにつき店子募集というところがたくさんありました。工事中の道路、リノベ中のビルなど、街がどんどん変わってく様子でした。壁崩壊後の旧東側のベルリンのよう。
こういう風景は好きです。
マンハッタンからこんなに近いのに、ここは、不法移民、黒人労働者たち低所得者が住んでいた治安のよくないいエリアであったということです。
船着き場まで歩き、船でマンハッタンに戻りました。