カテゴリ
全体 art全般 展覧会のお知らせ 展覧会報告 展覧会準備 制作日記 みてきた展覧会 こども 介護日記 音楽 読書 旅の記録 映画 教える仕事 自然 文化一般 ぐだぐだ レジデンス日記 くじびきドローイング 未分類 以前の記事
2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 05月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 フォロー中のブログ
最新のコメント
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
唐突ですが 打開したい思いが周期的に襲って来ます。 何をか? 現状。現実を。 そして円環的螺旋的エンドレス感に席巻されるある種の不全感を。 これから私はどうしたらいいの?の思いを。 同時に、他者を巻き込んでの新しい何かについてもおもいをめぐらせたり。 打開(?)のために、今日はグラフィックデザイナー兼デザインの先生であるK氏にお時間をいただきました。専門学校の職場でいつも鋭い刺激をいただいているので、職場外で個人的にお会いして個人的な話しを聞いていただきたかったのです。 (ことばにすると恥ずかしいけれど)乾久子のブランディングや、不肖乾久子が社会の役に立つ具体的でクリエイティブなアクションについて何かヒントをいただけるかなあと思いました。 それで、乾久子ツアーではありませんが、私自身をもっとも伝えうるであろう場所、アトリエと自宅、そして5月からの制作場所を回って見ていただきました。 これでも一応お迎えするからにはと、多少は片付けたつもりでしたが、K先生は、各場所の散らかり具合に驚いていたようでした。 僕が思っていた乾先生(私は職場ではそう呼ばれております)とちがう。 乾先生と言えば、クールで知的で遺漏無く仕事をこなす人。 (でも乾先生はそうではなくて)「片付けられない人」だったんですね。 K先生ははっきりとそうおっしゃいました。 自宅では、私の作品のほかこれまで買ってきた作品をみていただいたのですがそれらが廊下に無造作に置かれっぱなしなのでひとこと 『片付けたくなりますねえ。』 自宅ダイニングでお昼をお出ししたのですが、 部屋の隅で、古新聞が山になっている、というか積みすぎて山の形状を維持できずに雪崩をおこしている、そこにK先生の視線が行っていたので『すみません(時間がなくてこの片付けまでは)無理だったんです』と思わず言ってしまいました。 K先生の態度と言うか表情は、アトリエから出発して私の散らかった日常を次々とみせられるにつけ、次第に明るく柔らかく楽しげになっていきました。 そして彼は言いました。 (僕のように)乾さんの外での発表作品と外での仕事ぶりしかしらない人を、今日のように乾久子ツアーとして連れて来たらどうですか?ものすごく面白いし、そのツアーが作品もしくは仕事にだってなるかもしれませんよ。ぜひやってください! 嬉しかったです。 正直これまで、料理やお茶をふるまいたいけど散らかってるからという理由で今日は人を呼べないと思ったことが多かったのですが、ふだんきちんと片付いている人にとってこの散らかりは楽しさなんだとわかりました。 自分なりに補足すると、私の家やアトリエは片付いてはいませんが、不潔ではありません、その一線は固く守っています。 それに、私が片付けられないのは、私のせいではありません。私の親のせいです。 育った家は、いつもとても片付いていました。今も里帰りすると、テーブルの上に何かが出しっ放しなんてことは決してなく、私が不用意に何かを置くとただちに母によって片付けられてしまいます。 子どもの頃、着散らかしの衣類というものは許されなかったし、本棚の左から何番目にどの教科書ということが暗闇でもわかるように整頓をしろというのが父の口癖でした。敷き布団のシーツには墨で小さく『上』と『下』が書かれていました。大皿に大盛りの料理を直箸で食べるという食卓ではなく、いつも必ず各自のお皿に盛り分けてあるものをいただきました。 こうしたことから「卒業」することが私の自立であったのか。平たく言えば、ただの『反動』だったのでしょう。親元を離れてからの私がかぎりなくずぼらにかぎりなく大雑把になった根拠は子ども時代への反動だったとしか考えられません。 つまり私の家が散らかっているのは私の親のせいです。 ところでこんな場合、『三つ子の魂百まで』をどのように使えばいいかわかりませんが、片付けられない自分へのエクスキューズがあることが三つ子の魂なのでしょう。片付けなきゃいけないのに片付けられない私なんですお父さんお母さんごめんなさいという。 それが今日、楽しいと言っていただけました!!もうエクスキューズ無しに胸をはってお茶やごはんにいつでも人を呼べます(これまで人を呼ぶときは前日におおがかりな片付けをしていたのです) 蛇足ですが、自由でおおざっぱな子ども時代を送った夫からすると片付いているか散らかっているかは小さな問題で、モノがどこにあるかが把握されていればよいようです。 書きたかったことにたどりつけません。 K先生が私に助言してくださったのはこうです。 なにか新しいことを始めるとしたら、乾さんには番頭さんが必須です。 片付けられない乾さんには、マネージは無理です。 苦手なことを克服しようとするのではなく、得意なことだけをやるべきです。 すばらしい! 乾久子のことを認め、自分ではなく乾久子が成し遂げることを自分の喜びと感じてくださる様な番頭さん(マネージャーさん)に出会えるでしょうか。出会いたいなあ。 という夢の様なお話をした楽しい二時間半でした。 打開って、別にしなくてもいいのかもしれません。 それよりももっともっとやればいいんでしょう。散らかしっぱなしであっても。
by hisakoinui
| 2017-03-07 23:52
| 制作日記
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||