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3月25日
3月20日の初日には会場にいないで三男の卒業式で京都にいました。初日に会場に立つことはもちろん、作家たちとの懇親会に出たかったようにも思いましたが縁とは深まるときは深まって、そうでないときはそれきりというものかもしれません。卒業式が大切でした。 ギャラリートークの25日は、三男のフィギュアスケートの最後の大会の日で、次男の初任地への引っ越しの日でした。 二月の大会がメインだったから今度はもういいよと三男は言ってくれ、引っ越し荷物はステップワゴンとフィットに分けて次男は夫とふたりで下田に向かいました。 いつもこんな感じだった。 こどもたちの大切な場面で美術を優先する。 いや子どもたちを優先して来たんだと揺れる。こどもはいつもいちばん上。 いや優先と言う順位づけなどもとよりなく大切な物をわたしなりの最大限の愛情でたいせつにして来た。 そうやって揺れているうちにいつのまにか彼らは成長しこの四月から全員が社会人だ。 なりきれない自分のまま新幹線に乗って会場に着く。ハハは成長しないなあと思うけれど、もう大きくなったんだからこれでいい、初日にいなかったのだから今日のギャラリートークはしっかりやろう。 ギャラリートークで話すことは、だいたい決めていました。 原発事故から6年もたつのに何も変わらないばかりか忘れ去られようとしている現実と、六年前に作った作品との関係について自分の思いを語ろうと思っていました。 それが、直前になって、ある作家の方の、私の今回の作品への感想を聞いたことで、一変してしまいました。 その人は、私の、黒く塗りつぶされた3月11日からの一ヶ月分の新聞の作品に対してまずこの作業はいつまでやったのかを質問しました。 私は、制作は半年未満でなんとなく終わりとなり今は続けていないと正直に答えました。 なぜ続けなかったのかとさらに聞かれ、続けたかったけれど、いつもその思いはあったけれど、一枚に4、5時間を要する作業が大変になってしまった、そしてそのうちに止まってしまった、とこれも正直に答えました。2011年の新聞は一年分すべて保存してあるとも添えました その人は、そんな甘い気持ちでこの制作をしたのか、やむにやまれず塗りつぶしたのではないのか、その気持ちはなぜ持続しないのか、たとえば腱鞘炎でもう鉛筆が持てなくなったと言う理由なら認めよう、そうでないなら、福島の人に失礼だ、彼らはきっとこの作品を見て怒るだろう、なぜたった一ヶ月分の展示なのだ今も終わっていない現実があるんだよ今日の今日までぬりつぶしていなければおかしい、つまりあなたは、福島を利用したんだ、とたたみかけてきました。 私は、こんなにも純粋にストレートに作品を評してくれたことに驚きと感動の気持ちを持ちはしましたが、『利用』という悪意は誓って持っていなかったと、その単語に強烈に反応してしまいました。 利用はしていません。ただあの時は、どうやって自分を収め、制作に向かっていいのかわからなかった、だからこの制作になった、本当にそれだけなんです、でも、今日まで続けてこその意義という指摘はおそらく正しくて、それについては返す言葉がありません、と、私はここでも正直に答えました。 (あとになって思いましたが、正しいか正しくないかで制作している訳ではない自分がいて、それは、ほかの方もフォローしてくれましたが、もしかしたら私が女性の作家であるから、こんなふうに世の中を感じている、というような表現になる、途中で終わることも、その感じ方の現れだったのかもしれません) このやりとりがあったので、私のギャラリートークは、予定していたよりもずっとずっと赤裸々に、涙が込み上げて来る寸前といった感情の度合いで、話してしまいました。 話すつもりの無かった、今回のチラシ内のことば、『(福島を)力強く応援する、についても思わず触れてしまいました。 私には『利用』もないけれど、『応援』も無い。応援と言う位置関係はない、持ちたくない。応援なんて尊大だ偽善だ。 こうトークした訳ではないけれどこんな思いでことばを発しました。 私は結局は自分のために制作したに過ぎません。 もちろん『利用』という見られ方をしたならば、そう見られてしまう作品であった、作品にそう見られる余地があったと認めなければならないのかもしれません。 揺れる自分、なりきれない自分、言い切れていない作品、、、、 くだんのストレート批判をくださったNさんとは帰り際、やわらかく話しをしなおせました。 作家仲間のIさんには、弱っちいねえ、もっと自信持ちなよ。私はこの作品すごくいいと思うよ!と励まされました。 もやもやぐるぐるのギャラリートークの日でした。
by hisakoinui
| 2017-04-06 00:25
| 展覧会報告
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