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乾久子展 STAY IN REALITY
金座ボタニカ 7月15日〜30日 無事に終了いたしました。 お運びくださった皆さま、気にかけてくださった皆さま、ありがとうございました。 会期が始まってから、なかなかこのブログに時系列の報告ができませんでしたが、ギャラリートーク、各フロアでのそれぞれの展示について振り返ってまいります。 7月15日(土)ギャラリートーク 19:30~21:00 『社会へのまなざし〜アートの着地点を探して』港千尋さんと。 トークの流れは、まずは私が今回の展示作品について会場の方々に向けてお話し、次に港さんから自己紹介や展示への感想をいただき、同じボタニカで2016年にトークした、いいたてミュージアムの話から様々な話題に展開してゆく、というものでした。 なぜこのような展示になったのかを、私は初めて、自分の子育てに絡めて話しました。それは少し勇気のいることでしたが、STAY IN REALITYがテーマであるからには、そのリアルを話そうと思ったのでした。話してよかったのかどうかはわかりません。 港さんのお話は興味深いものばかりでした。 あの、311後の新聞を塗りつぶした作品についての港さんのリアクションは、もしもできることならば消しゴムで消してみたいというもので、とても新鮮でした。そんなことを言われたことが一度もなかったからです。 制作に意味はあるのかを考えてしまうという私の言葉に、乾さんはドローイングが肯定してくれると言っていますよねと返し、でも次には無意味の意味について話が広がりました。 無意味や空洞が意味や可能性を持つこと、ダダイズムからもう100年も経つけれどもと。 刺繍のステッチドローイングと、紙に描くドローイングでは流れる時間が異なるという話では、ドローイングをコマ送りするようなステッチの作業によって、描くことが裏と表の往復運動だったと気づいたということが言えました。今回の私のコンセプトを上手に引き出してくださいました。 港さんご自身のお話の中ですごくいいなあと思ったのは、人間が好きだ、だがそれはヒューマニズムではないという但し書き付きなところです。そうした好奇心ゆえに、忙しいさなか、静岡まで来て、私のようなものとトークしてくださったと納得しました。広々と嬉しい気持ちになりました。 最近気になっていることとして話された、AIのことはとても興味深かったです。 人工知能が書いた詩をそれと知らずに読んで感動し、後から事実を知ったら落胆するだろう。だが、、、 囲碁や将棋の世界でのAIの強さはもう知られているが、ただ強いだけでなくそこに美しい棋風というものが存在していたらどうなのか。 AIは何か新しい意味や価値を生み出すのかもしれない、それを考えられるのは企業ではなくアートではないのか、といったこと。今回のトークのテーマ、『社会へのまなざし〜アートの着地点を探して』のまさに核心でした。 私はこの話をもっともっと続けて聞きたかったし質問したかったけれどちょうど時間が来て終了でした。 続く質疑がこの話題に繋がらなかったことは少し残念でしたが、トーク後の質疑は往々にしてそうなります。 質疑の時間に、『乾さんは優等生』という言葉を会場からいただき、モダニズムということだとすぐにわかりました。今回の展示で私が提起したこと(=脱モダニズム 中心のない存在)に正面から切り込まれましたが、モダニズムという言葉をあえて使わずに返せました。 総じて今回のトークは、丁々発止の議論というものではなく港さんが私の発した言葉を受け止め、そこから柔らかく話を展開させてくださったものでした。以前聞いた、シャッター街が芸術祭を作るという言葉からも感じましたがが、港千尋さんは、どこまでもポジティブで柔軟で知的で、センスあふれる方でした。ますますファンになりました。 私にとっては、過去最高にことばを楽しめたトークであり今後への思考をもたらしたトークであり、佳き作品でもあったと振り返っています。
by hisakoinui
| 2017-08-04 22:34
| 展覧会報告
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