7月27日
午前9時半 あるぱいんロッジを出て美術館へ。
昨夜遅くまでの設置でほぼ終了していて今日は最終確認ほか。
くじドロのこれまでとこれからのポスターを中野さんが美しくノリパネしれくださったのでそれをつけたり、など。
のぼり旗は使用しないと決める。
約1時間で作業を終えて会津若松市に向かう。
磐梯山が美しい。田んぼの緑、緑の稲の上を吹く夏の風心地よく酷暑というほどではない。会津盆地の地形が美しくわかりやすく開けてくる。
まずは福島県立博物館へ。小林さんが出迎えてくださる。こんなにもウェルカムで出迎えてくれる人たちがいる会津だ!
企画展 美しい刃たち を見る。
入り口付近に刀の理解のためのチラシがあったことに気づかず、いきなり鑑賞をはじめたが、どうやってみたらいいの?の世界。美しいしすごいものらしいけど違いもわからずみんな同じに見えてしまうしキャプションを理解する国語力ないしであっという間に出口についてみるとそこには何冊かのテキストがあり、それを開いて読んでふむふむとなってからふたたび展示を見た。
なぜだろう。不思議だ。
二度目はよくわかった、そしてさっきはただ綺麗だなとしか感じなかった日本刀の美、ひとつひとつが違う、この刃文この切っ先この反り、ふうんふうんと見入っていると時間が経つ、そしてずっと見ていられるのは、刀が人を殺す道具でもあるからなのか、そのことと美が共存しているからなのか、ともかく私の中の時間の流れが変わった。
あっという間に約束の12時になり小林さんたちと美味しいお昼をご馳走になって午後は飯盛山や可月庭園美術館などへ。
会津若松市は戊辰戦争150年で盛り上がっている。
あくまでも明治150年ではない。
歴史には疎い私だけれど、あの戦い、会津藩が体制維持のためだけのガチガチの保守派だったとも思えない。この国の理想について純粋に考えて散った白虎隊、墓前に立つと16才17才と亡くなった時の年齢まで刻まれていて切なくなる。
夜は、川延さん小林さん塚本さん馬場さんと夫の6人でお夕食。
実はこの日は私の誕生日でした。
還暦なんて節目が自分の身にもやってくるとは思ってもみずふわふわと生きてきましたが時間というものは誰の上にも等しく流れるわけでした。
乾杯の直前にカミングアウトして、みなさんに祝っていただく。
美味しいご飯と美味しいお酒、お話は楽しく盛り上がり、はまなかあいづ卒業式来れなかったけれど、次の展開へのお話などお聞きしまたあたまの下がる思い。
天国の退屈、悪魔の美、など誰とでも共有できるわけではないナイーブな言葉の行き交う会食。
最後はケーキをみんなでいただいて、一周まわって生まれ変わる夜、大好きな人たちと素晴らしく素敵で楽しい時間を過ごせました。
実は結婚記念日でもあって夫婦というプロジェクトは33周年。
メイン企画であった『子育て』はほぼ終了、次の企画は何が来るのだろう。