10月16日
ポリエステル生地へのステッチ
絹糸と絹針。
去年、ダブルガーゼにしたステッチドローイングとは違う感触です。
そして、ただステッチするだけ、自分の行為の跡を見せて伝えるだけというのとは違うものにもなっていっている気もします。
が、本当のところ自分ではわかりません。
そしてまた私はドローイングで何を伝えたいのだろうというぐるぐるな思いが巡ります。
そもそもドローイングは何かを伝えようとするものなのか。
でも、朝、描いているとといつも
あの一瞬が訪れるのです。
ほんの小さなものだけれど確かに何か美しいものをさっと掴みそれを形にできたような実感というか幸福感というか。
もしもそれが定着できているのならそれでいいのかもしれません。少なくとも私自身にとっては。
それを誰かに見てもらおうということはまた別のことなのかもしれません。
姉の施設の人から、冬物の肌着とズボンを補充して欲しいとメールが来ました。
イオンで裏起毛のストレッチパンツ、シルク混の柔らかい肌着、そうしたものを求め、
このことの方が、ふわふわしたドローイングの世界に漂っているよりも誰かの役に立つのだと思ったりしました。