続きです。備忘録のような。
6月から
アートコーディネーターの青木あきこさんから、子ども夢基金の助成金が取れたからくじドロをやりたいけれど、という連絡をいただきました。彼女の鴨江アートセンター在職時代から随分お世話になり、常にくじドロのことをつぶさに見つめ考えていただいてきましたので二つ返事でよろしくお願いしますと返しました。
青木さんとミーティング後の数日後に、今度は福島県のはじまりの美術館から、7月からの展覧会でくじびきドローイングをという嬉しくもありがたいメールが来て、これもまた、快諾のお返事を返しました。
自分が、というよりは、くじドロは、という主語で、なんだかすごいことになっている!と思いました。
俄かにさまざまな準備が始まりましたが、二つのくじドロ企画が時期的にバッティングしていることは、くじドロにとっては新たな課題も生みました。
例えば、具体的には、くじドロキルトと呼んでいる、くじドロのやり方を説明する、手作りの垂れ幕のようなものが一枚しかなく、それはくじドロWSにとっては必須のものであること。
二枚目を制作することになりました。
刺繍やパッチワークを使った大判のテキスタイル作品の制作には時間と労力を要しましたが
くじドロキルトの制作が、くじドロのことをもう一度考える機会にもなりました。
例えば、自分のドローイングとくじドロとの関係について。
作品として作るのか、一枚目と同様のものをシンプルにワークショップアイテムとして作るのか。
2枚目は自分のドローイング作品とリンクするようなものにすると決め、素材に散々悩んだ末、向こうが透けるような白く美しい布に刺繍で裏から表から行ったり来たりの自分のドローイングのようなステッチで仕上げました。
実家の母の見守りで帰っている時もステッチをして、ヘルパーさんに、これなあに?と言われたりして。
7月のえらぶん展搬入ギリギリ間に合いました。
7月
えらぶん・のこすん・つなげるん展がはじまりました。
若い学芸員さんたちと心優しい館長さんのいるはじまりの美術館、この場所でくじドロはまた新しい物語を紡ぎ始めた!そう思いました。
はまなかあいづ文化連携プロジェクトの皆さんとの再会。何度目でも彼らの姿勢に学ぶことがあります。
そして磐梯山と猪苗代湖、福島の夏の空、の7月でした。
8月
えらぶん展でご一緒している藤浩司さんのトークを聞きに再び猪苗代へ。
藤さんのトークもですが、その後のお話も本当に興味深く拝聴。行ってよかったです。
そしてくじドロは私がいない間にものすごく育っていました。
この後、新潟の友達夫婦と新潟へ。越後妻有トリエンナーレや水と土の芸術祭を回りました。
9月
山のくじびきドローイング
佐久間町は遠かったです。あの山道、片側交互通行の細い道。天竜川の沈下橋。
でも佐久間の人たちとくじドロがやれました!
山のお婆さんたちは『生きている』人たちでした。
山のおばさんたちも『生活している』人たちでした。
山の図書館の人は、元気でそして繊細でした。
また来ます!と言ったくせに行ってないなあと思っています。