流氷を見てきました。
知識はあっても見たことのない風景、ずっと見たかった風景を見に行きました。
経験したことのない寒さの中に立ってもみたかった。
大自然が作る造形のなんと壮大な美しさ。
息をのむ。
あまりにも圧倒的で涙がこみ上げてくる。
「風景が教えてくれる」
港千尋の『風景論』がそう書いていた。
その通りだった。
いや教えてくれる以上の何かが目の前に広がっていた。
ビルビオラの映像も霞む、海と氷が作り出す造形。
アムール川の氷が流れてきたと知ればなおのこと。
オオワシを見た。真っ白な風景の中で見る生き物に自分のいのちを投影する。
流氷砕氷船おーろら2号。これの1号に乗りました。
網走に行きさえすれば、船に乗りさえすれば、流氷は見れるものと思っていましたが、実際は風向きや天候に大きく左右されることだったと後から知りました。
天気にも風向きにも恵まれて、本当に幸運でした。網走にも天使がいました。