3月19日
朝、8時10分に家を出て、高知には14時40 分に到着。
新幹線はあっという間に岡山に着き、特急南風は今度も瀬戸内海や大歩危小歩危の風景を楽しませてくれました。
ワークショップは明日からで、藁工ミュージアムの方々が宿にお迎えに来てくださるのも明日なので今日はひとりでのんびり高知の散策。
チェックインを済ませてから、土佐電に乗って高知県立美術館に向かいました。
高知は路面電車の走る街です。
高知県美の特別展は、「ニュー・ペインティングの時代」
年明けから、大阪静岡と続けて国内の80年代にフォーカスした展覧会を見てきたので、また80年代だと思いましたが、こちらは、世界の80年代。
エントランスでまずはステラに迎えられ、展示室に入ると、キーファー、シュナーベル、バスキア、リヒター、ポルケ、クレメンテ、ポロフスキーなどなど、大御所の大作が各一点ずつ並んでいる。国内作家は、横尾忠則、大竹伸朗、篠原有司男とやはり大家の大作、各一点ずつ。
世界の80年代はこうだったんですねと学んだことをおさらいするように鑑賞しました。
先日の静岡市美での横尾さんのお話もこれを見れば納得です。
そうです、世界の80年代には、必然性があったのです。うわべだけではありません、そして今日の展示室には、その本物が並んでいました。ニューペインティングとはこういうことだと伝えようとしている展覧会でした。
ところであの時の横尾さんはドメスティックじゃダメなんだよということでしたが、あのドメスティック展がなんだか心が落ち着いたのはなぜでしょう。
今日はもちろん高知県美のがんばりすごいと感服しましたが、それとは別にバスキアはニューヨークで、キーファーはベルリンで、リヒターはデュッセルドルフで、見るのがいい、高知というこの風土の下ではなく、とも感じました。
この感覚は、明日からの、ここ高知でのくじドロに繋がるように思えました。
高知という土地、ここで、この地の人たちとワークショップをすること、そこには特別な意味が絶対にあると思うのです。
明日からの高知の人たちとのくじドロ、失礼のない態度で、丁寧に、大切に、そして楽しくはじめたいと思います。