6月4日 木曜日
先週に続いて、木曜日は実家方面。
今日は、姉の月に一度の通院の日です。
病院まで姉を施設の担当者さんに連れてきてもらって3人でドクターに会うというのがここ2、3年のスタイルでした。それ以前は、私が姉を迎えに行って連れていっていました。帰りに二人でにケーキを食べていくことなどもなんとかできたりしていましたが、今ではもう、自立歩行が全くできないし、食事は全介助、助手席に座ることはおろか、車椅子ごと運んでも、診察を待つのが苦しい彼女です。
コロナの心配もあるし、姉は病院には来ないで担当のTさんと二人で受診しました。
大きい病院の常なのでしょうが、主治医はまた交代し、今度は若い男性の先生です。
癲癇の薬を減らしてもらうことになりました。
薬を減らすという診断をする先生がいつも私にはいい先生です。
ところで、下の記事を前日の中日新聞で見つけました。
特養以外の施設なら、在宅扱いということ。
この制度を全く知らずに、親たちは姉を在宅でみてきたし、施設入所後も在宅扱いとも知らずに私は今まで来ました。
どうして誰も教えてくれないのだろうと思いましたが、ケースワーカーさんもケアマネさんも施設長さんも知らなかったという事実に本当に驚きました。
藤枝市役所の障害福祉課に出向いたら、窓口の若い女性職員さんはわからなくて、ベテラン職員さんにずっと聞いている、そのベテランさんも、マニュアル冊子のようなものとにらめっこして、ようやく必要書類のことを揃えてくれました。
その書類の一つである医師の診断書は、書いてもらうハードルがとても高いと感じましたが姉の新しい若い主治医は、貰えるものは貰いましょう書きますよと言ってくれました。でも所定用紙の項目全てを記入するのにどれだけ大変なのかと想像してしまう内容でした。
姉に支給されている障害者年金のことを思うと日本は福祉国家であるとは思います。年金のほか、医療費の一部免除を始め、さまざまな障害者向けの手当てがなされています。でも、それらは全て、自ら申請しなければ決して得られないものばかりです。知識があって専門性が高く職務に誇りと責任があって人に優しい福祉や医療の専門家に出会う運が必要です。思えばいろんな人に教えていただいて来ました。
でもこの手当てだけは違ったのです。
この手当ては本人のためというよりは介護をしている家族のための制度であるのだと思いますが、私のように知らないでいる人たちがものすごく多いのではないかと思いました。
記事のタイトルに可能性とあるように、申請しても、必ずしも支給されるわけでもないということも、病院のケースワーカーさんや市役所の職員さんと話して感じました。
それでも知らなかったよりはずっといいことです。
申請者が一人でも増えれば、制度の形骸化が免れる方向に少しは進むと思います。
私は、もう少し、闘うべきなのか、それを思った今日でした。