6月19日 金曜日
休校が明けて4週間がたちました。ずっとマスクで授業をすることや、生徒たちが触ったものを消毒することはじめ感染対策を講じながらの仕事にも慣れてきました。
世間では、県をまたぐ移動の解禁、東京都ですらカラオケオッケーな解禁ぶり。
こわごわ再開したプールのレッスンも積極的な気持ちに変わりつつあります。
でもだからと言って元にもどっているわけでは決してなく異常な環境に少しずつ慣れてきただけで、2月以来新幹線はおろか電車にすら乗っていない自分、乗りたいと思わない自分がいます。
今日は、勤務日ではありませんが、学校に行きました。
美術準備室でドライポイント作品を擦るために。
久しぶりの版画。
インクが固まって使えなくなっていました。それで油絵の具で代用。
版の拭き取りのコツが掴めない。そもそも最後はポリエステルで拭くのだったか?
プレス機の圧の調子も手探りで、紙の湿らせ加減もこれでいいの?の状態などなど。
それでもやればやれるもので、10年前のハーネミューレ紙はまだ健在で二枚を擦ってきました。
ニードルを握って掘っていた時と擦り上がりが違うのが版画の楽しみで、特にドライポイントはバールに引っかかったインクの滲みが好きなのですが、今回はそうした線への共感よりもむしろ描いてしまった作品のフォルムが気になりました。
爽やかじゃないなあ。そんな感想です。
でも、小さくても何かを始めれば(再開すれば)新しい世界はまた開けるもので、私はこの頃ハマっているオールオーバーな細密ドローイングをドライポイントでもやってみたくなりました。
コロナで引きこもっていたから再開したドライポイントでもありました。
Newspaper Flowersは10点ほど進みました。つくづくデザイナーには向かない自分を実感しますがこの作品はやめません。