8月6日 と 7日
広島への原爆投下から75年。
自分のことに忙しくて今年は黙祷しませんでした。
news23で、古い映像が放映されていました。
エノラゲイに乗っていた米軍人と広島の被爆者との対話。
アメリカの人は、決して謝らないと言う。真珠湾を忘れないと言う。
被爆者の人たちは、雲の下にいる人々を想像できなかったのかと言う。
見ていてとても苦しくなったけれど、こうした対話をセッティングできたこと自体が今となっては奇跡のようだと感じました。
さてパンフレット納品。
明け方、悲惨な状態のパンフレットが納品される夢を見てしまい、一日中不安な気持ちで待ちました。
夕方ダンボール8箱が届き1000部ってこんなにあるんだ!と思いました。
開けてびっくり、パンフレットサイズはB5でした。A4のイメージでずっと編集していたのでとても驚きました。それから、作品の色合い。これ私の描いてきた赤じゃないなあ。。。青はもう少し明るいなあ。。。など。
色校正なしの格安ネットプリントのあるあるということです。
でも、刺繍のページはものすごくリアルで絹糸の物質感、ガーゼの柔らかさまでよくでていました。
最後の見開きドローイングも迫力がありました。
港さんの文章は値千金。
さまざま迷走したけれど、念願のパンフレットは完成しました!BankARTの池田さんデザイナーの北風さん、、テキストを書いてくださった港さん、撮影の寺田さん、翻訳のカチュン先生、山田さん、いろんな人にお世話になったと思います。
一晩かけて、パンフレットへのいろんな思いを収めた感じです。
等身大の自分とのズレ、理想とのズレ、そうしたズレの中に、何かの物語の種があるのかもしれません。
私の赤はもう少し柔らかいし、青はもう少し明るいのだけれど、このパンフレットの強く躍動的な赤、濃く内省的な青によって、演出脚色される私がいたとしてもいいのかもしれません。
何より、100パーセントでなかったことで一層このパンフレットが中間報告であることがはっきりとわかりました。反省点改善点はたくさんだけれどそれは次のための糧に。いただいたデータはプリントアウトで信じちゃいけないとかいろんなこと。
何より私はまだまだもっともっと作り続けていこうと思いました。
いろんな人に手渡していろんな風に見ていただけたらと思います。