8月11日
展覧会2日目
実家に泊まり母と朝ごはんを食べながらカレンダーを眺めてみると、母を画廊に連れて行けるのは今日が最適とわかり、助手席に母を乗せてギヤラリーへ。
二人連れだって車で出かけるなんていつぶりだろう。
母は私の展覧会であることがわかったりわからなかったりでしたが、綺麗な作品だと言ってくれました。
夕方まで、展示場所とは少し離れたソファに座っていてもらいました。
昔、子連れで在廊して子どもを待たせていたことを思い出しました。母も今ではそんな存在なのだと思いました。
友だちや知り合い、古い教え子など来てくれました。みなさん丁寧にゆっくりと見てくれました。語らいも含め良い時間でした。
2016年のエマギャラリーでの展示を見てくださった方がご夫婦で見えて作品を買ってくださいました。前回と今回の藤枝での発表を続けて見てくれる人が何人もいてそれはとても嬉しいことです。
中学校で一学年下の方の弟さんという男性が現れ、驚きました。生まれ故郷だから起こることです。
旧姓で呼ばれたり、チャコと愛称で呼んでもらったり。
閉廊時間間際に島田市の詩人を名乗る女性に酷評されました。
70歳ぐらいの方で市民文芸の詩の審査員などもされている方ということでした。そもそも私がその方を存じないということが失礼のようでした。
強さがないスリルがない綺麗なだけといったこと。次々と。それが終わるとずっとご自分のこと。
聴きながら私はなんだか嬉しくなってしまいました。
こんな風に言ってもらえることってないなあ。面白いなあ、私のことを何も知らない人と話すのは。
この人は純粋に現前の私の作品だけを見て、自らの詩人のキャリアとプライドで私を切りつけてくる。
攻撃を誘う何かが、私か私の作品にきっとあったのだと思う
東京の画廊では起こらない出来事ではないかと思いました。
好きな作家は誰だと聞くので私は賭けに出てみました。人を試すなんて卑しいかなと思いつつ
鴻池朋子と言ってみました。(実際鴻池朋子が好きですが)
果たして彼女は鴻池朋子を知っていました。そして私も好きですよと。
そうか私こそが上から目線だったのでしょう。
もちろんそのあと意気投合などは絶対にせず怪しいバランスで会話が進みその時間もいいものでした。
藤枝を侮ってはいけません。