10月24日 個展オープン
11時に来てくださいと岩本さんに言われていたのでそのとおりにギャラリーに行くとまだキャプションの制作中でした。だったらこんな重役出勤では申し訳なかったと思いました。
改めて会場を見て、美しくまとまったと思いました。メインの壁などある意味私らしくない美しさとまとまりです。
近くの足利市美術館でトークイベントがあるということで、午前中は、それに参加する詩の世界の人が多くみえました。詩人とその家族、詩の関係の出版社の編集者。イベントの前にお茶しようという流れ。ここはギャラリーでありカフェでもあるのです。
イベントは『瞬く皮膚』という写真展のもので、詩人、写真家、そしてケルトの研究者鶴岡真弓。
この展覧会の企画は篠原誠司さんで、私はライブラリー展などでお世話になってきたし、そもそもこの個展の話も篠原さん絡みなので、写真展のことやトークイベントのことを知らせていただけなかったこと、彼から詩人や写真の人たちに私の作品を紹介していただけなかったのはちょっと残念に思いましたが、ご自分の企画でお忙しかったのでしょう。
ギャラリーにみえた詩人の一人に頑張ってこちらから話しかけてみました。
言葉が好きなので、詩人という人と話したくて、でも、何を話せばいいのかわからなくて、最近読んだ最果タヒのことなど話してみましたが、会話は深まりませんでした。私の作品を詩人たちはどんな風に見てくれたのだろう。
昼頃にアーティストの伊藤眞理さんがきてくださいました。ご主人である和田賢一さんの遺作展が足利のM画廊で行われているのです。
それで伊藤さんと一緒にM画廊に。
M画廊は現代美術を扱う商業画廊で、画廊主は面白い人でした。多和田葉子の本が山と積まれていました。これから読むのだそうです。
私の個展のことはご存知ありませんでした。
この近さなのにフライヤーが届いていませんでした。作品集も。
午後に足利けいざい新聞というウェブジャーナルの記者さんが取材にきてくださいました。これはギャラリーの広報で。
彼女は、それはそれは丁寧に作品を見てくれました。くじびきドローイングの手製本を3冊持って行っているのですが、それも一ページずつ丁寧に見てくれました。とても嬉しかったです。
https://twitter.com/ashikaga_keizai/status/1321272215367659520?s=20
他にも、地元の作家さんがそれは丁寧に作品を見てくださっていろんなお話をしました。
高崎から『凛』の高野さん。明日は浜松の平野美術館へ作品を運ぶとおっしゃる。そんなご縁が!と驚き、鰻屋さんのレコメンド。作品も作品集も隅々までしっかり見てくれました。すごい。
午後4時すぎに美術館のイベントがはけ、多くの詩や写真の人がまたギャラリーに。カフェギャラリーなので、鑑賞にというより打ち上げという感じで、さっき参加したイベントのことで皆さんお茶を飲みながら盛り上がり私はなんとなく一人透明人間でした。
でも少数ながら中西さん他アートの関係者も夕方からきてくださり、その方々と、足利の赤ワイン(足利にはワイナリーがあるのです)農民ロッソをあけました。飲みやすいワインでした。
18時にギャラリーは閉まり、美術館イベント関係者おおぜいが派手に飲みに繰り出すのを横目で見ながら、アート関係者はそれでも私のために初日の飲みの場を用意してくれ、5人でもんじゃ焼きで乾杯。小沢さん、酒井さん、小林さん、私、そして知らない男性。もんじゃ焼きちょっと残念な内容、体調も最悪で、もう帰りたいと半泣き状態になるも、木曜に足利入りしてから今日ここまでのさまざまな思いを吐き出してみたならば、初めて会ってこの飲みに参加している東京からの男性が、その感情はアーティストの初日としてはすこぶる健全ですと言ってくれました。小沢さんがいろんなことを共感して聞いてくれました。
そんな初日の夜でした。
でも!!初日の今日、刺繍作品2点お買い上げという素晴らしいことが起ったし、明日2日目にはものっすごくいいことがあったのです!!!