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artspace & cafe 足利市 で行なった個展のご報告をいたします。 乾久子展 透過する視点 ギャラリーは足利市通り二丁目にあります。 大きな宿泊施設だったビルの一部をリノベーションしてカフェギャラリーに改装したのは岩本圭司さんご夫妻。7年間、大岡信ことば館の館長をされてからの足利への移住という経歴の方です。 私は、オイルバー ドローイングが好きです。透過するという今回のテーマからは少し離れると言われましたが、この作品の展示を強く希望しました。 これまでのように、床に置いたり、壁に貼ったりではないやり方を岩本さんが提案してくださいました。実際の設置も、私が関わることなく、すべて岩本さんたちがやってくださいました。個展では初めてのことです。 ほぼ10mのメインの壁.。 ユポ紙に描いてきた全紙大のドローイングをレイヤーしての展示。この見せ方は展覧会の打ち合わせ当初から大体決まっていました。 カランドアッシュネオカラー2というスイス製の水性クレヨンが好きで長く使っているのですが、描きながら太く硬い筆に水を含ませて描いた部分をにじませながらイメージを広げ、そこからまた描き広げるように描いています。このことははトレペではできません。 トレペの持つあの曇りガラスのような肌合いもすごく好きなのですが、私がこのユポ紙というプラスチックな質感を選んでいるところに、私自身の何かが住んでいると思います。 反対側の壁には刺繍ドローイングの作品を展示しました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 刺繍ドローイングのシリーズはすべて『てとてとめ 』と名付けていて、その下にサブタイトルをつけています。 「日曜日のまみむめも」『掌のレモン』『子犬の来る日』『すみれはすみれ、星は星』などです。 FOサイズ以上の作品は2015年ごろのもので、小ぶりの規格サイズでない作品が今回の新作です。 タイトルはいつも完成後につけています。 タイトル付けに1日を要することもあります。 無題とか、作品Aのような、ワークでしたというモダニズムは避けたいし、詩を書くような言葉遊び、言葉選びが好きということもあります。 透過するという点でユポ紙とこの刺繍作品は呼応しているという見方をいただきましたが、作家としてはそこに強い意識はありませんでした。 男性が作ってきた美術史の外側で営まれてきたこうした表現について港さんが触れてくださった言葉が残りました。 長く続けてきた作品のジャンルの一つにブックアートがあります。 既成の本にドローイングをするということが多かったのですが、このところ16ページのノートという形で言葉とドローイングをつなげる作品を作って来ました。 今回は、そのうちのノートを2冊、ブックを一冊展示しました。 ライトテーブルによる美しい展示は岩本さんによるものです。 これは作品集に載せたけれど展示したことのなかった作品です。 11月7日には作家のさとう陽子さんとギャラリートークをいたしました。(前回記事に詳しく書きました) 今回の個展の大きな特徴は、プランや什器も含めて展示の多くをギャラリーの岩本さんに託したことです。 メインの壁の作品については、作品の選択とレイアウトまで岩本さんがされました。 それはある意味ではこれまでの私らしさから少し遠かったものであり、そのことへの違和が生まれて苦しかったこともありましたが、他者の力でわたしの新しい世界を見ることができた成功例であったと振り返っています。 苦しい気持ちから着地点を見出すまでのプロセス、それはいつも私にとっては必要なことなのです。でもそのことをすべて外に出してしまうのはどうなのか、これまでの経験から様々なことを思い反省もあります。 ただ間違いなく言えることは、今回の展示の経験、今回の展覧会での出会いが、私をまたふくらめてくれそうな予感がするということです。 今度もまた運が良いとしか言いようがない展開でした。 お運びくださったみなさま、気にかけてくださったみなさま、ありがとうございました。
by hisakoinui
| 2020-11-13 09:39
| 展覧会報告
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