ふるさと浪江博物館は、津島小学校の校舎内にあります。
案内板の前に立って撮影していると、学校の事務の方が出てきて、玄関そして展示室(教室)へ案内してくれました。
入り口は、相馬焼で作られた陶版で博物館の名前が飾られていました
ふるさと浪江科という科目を作って学習したと、後からお話しした教頭先生が伝えてくれました。
なみえっこカルタ。
2016年に私はこのカルタを初めてみました。
浪江に住めなくなった子どもたちが浪江でのことや、浪江について聞いたり知ったりしたことをカルタにしたもの。そういう認識でした。
それはもちろんその通りなのですが、今回は違う思いでこのカルタをみました。
いくつかのバージョンがあって、初期のものからの変化がある。
絵の指導を絵本作家がやっていて完成度が高い。よく考えられている。
そうしたこともそうなのですが、何か、切ない感動がありました。
突然奪われたものをこの言葉とこの絵で子どもたちがこんな風に表現している作品にしている
今6年生だったら10年前はまだ2歳。記憶などないのに、大人の助けを借りながら調べている、作っている、そして展示という形で他者に伝えている。
福島県立博物館の学芸員さんたちを中心に支え導き助けた大人たちもすごいなと思う。
文化とか歴史とか暮らし、そうしたものについてきちんと向き合っているからこその発想なのだと思う。
博物館的アプローチ、いいなと思う。静かに考えさせてくれる。
色々なことを思ったけれど、同時に、展示することって素晴らしいとも思いました。伝えようとするものがある展示ってすごいなと。
現代美術最前線の展示と嘉人くんの博物館、どっちだろう。震災10年展開催中の水戸芸術館に行って確かめたい。
館長の嘉人くんに会えました。
担任の先生と卒業式の準備をしていました。
閉校の記念式でもあるから準備が大変ですと担任の女の先生が言いました。
タクシーを待つ間、校庭を歩きました。
4月からは誰もいなくなるんだなと思ったけれど花壇にはチューリップが植えられていました。
そして大きな線量計がありました。作動していました。