ヒロバのくじドロで開かれたくじのことばをタイプアップしました。
(残されたくじの紙からの作業なので、くじの紙を持ち帰ったりクシャッとしてゴミにしたりの場合もあるかもしれません。)
くじドロは、ことばのワークショップだなあと思います。
『アンパンマンの好きなおかし』を引いた人が、『光源氏の好きなお菓子』と残したとご自分で言っていましたが、同じ日に引かれました。
引いたことばで苦しんだのでリベンジするパターンです。
この人のように『もっと苦しめ』的なちょっと意地悪な発想の人もいれば、引いたことばから影響されるのだけれど別の広がりのことばを考える人もいます。
残すことばが引いたことばに左右されることがとても多いので、閉じた集団でのくじドロではちょっとしたことばのブームが起こることがあります。『もしも〜〜だったら』のパターンとか、『〜〜のおっさん』のような名詞シリーズなど。
体言止めのくじが多いのでブームが起きやすいということはあります。
みんな、人の言葉に直接左右されるんだなあと思います。
引いたことばから残す言葉につなげて、自分の物語を創作する人もいます。
今回のくじドロではありませんが『はなでやるサッカー』を引いた人、お花をボールにサッカーをしている様子を描き、その後どうなったのかを想像することばを残しました。そもそも『はな』は『鼻』の方だったのかもしれないしその変換もくじドロの妙です。
引いたことばに左右されず、全く別のカテゴリーの言葉を残す人もいます。
この人はくじドロの本質に触れています。
くじを引いて絵を描いて自分の中で起こった何かがある、それを感じたのではないかと思います。だから他者に対しても同じことを残そうとする、贈り物をするときのような暖かい気持ちで。
くじドロの言葉は、知らない誰かが、知らない誰かのために残した言葉ですが、くじを引いた途端、それが自分のためだけのことばになるのです。くじのよっては、自分の言語世界にはなかったことばもあるのに、突然、こじ開けられるのです。
そのことが面白かった、嬉しかった、と感じる人は、そうした想像力で他者に言葉を残すのではないのかなと思います。
動詞や形容詞形容動詞副詞などで言葉を残す人がいます。会話形態で考える人もいます
『石が集まらない』『上へ上へ』『戸棚に板前さんおいとくね』
こうした言葉にどんな絵を、と想像すると、それもまた楽しいし、実際に書かれた絵を見ればもっと楽しいくじドロです。
アンパンマンをご存じないという70代の男性。一生懸命描いてくださいました。
今回のワークショップで開かれたくじのことばです。
青空とイチロー
あこがれのひとをかきなさい
あんにんどうふ
アンパンマンの好きなおかし
行きたい国 The Country you want to visit
イケメン男子
痛っ!
いろえんぴつをたべたにんげんはどんないたさになる
色とりどり
いみりがいってる(ひびが入ってるの意 静岡弁)
うそはほんとう
宇宙
おかんの恋♡
お花見
貨物列車
ガリガリ君食べてるハゲたじじい
きみどりいろのアイス
現実を突きつけられる白くま
源氏物語〜光源氏の好きなおかし
この穴をのぞいたら
サイドカー
好きな動物と好きなお菓子
好きな俳優
そらとじめんがはんたいになったせかい
大切な人と見たかった景色
月(※タイ語で書かれおり、日本語が添えられて)
梅雨の晴れ間の昼下がり
といれのはなこさんをみたときのきもちは
夏の日のおもいで
肉球がかゆいネコ
パチパチするキャンディとひたすらのびるガム
バナナ
はらっぱのお昼寝
パンケーキおばけ
ペガサス一角天馬
春の訪れ
100年後のIT革命
ホットケーキの円ばんにのって宇宙へ
みどりの汽車での旅行
南の島のお宝
みらいの車にのっている自分
みらいの自分
昔ながらのラーメン
ゆめをみたゆめ
やっぱこれだね!
らいおんがかいぶつにたべられているところ
れんげ畑のありさんハチさん
ワニの擬人化
笑いすぎて死にそうな人
笑う月
dream