忘れられた江戸絵画史の本流 静岡県立美術館
江戸絵画とは浮世絵のことだと思っていはしませんか?と言われたからには見ないとならない展覧会。そんなチラシでもありました。
奥絵師、表絵師、江戸のアカデミズム その中にも新しさもあったしマニエリスムもありました
絵師の家系図が複雑すぎてわからないが家系図がないとわからないジレンマの中で作者名を追いながらの鑑賞でした。家系図といっても養子とりが多くて血縁ではなかったりするのですが、江戸絵画は世襲のものであるからにはそうなるのでした。
狩野派を古いアカデミズムだと切り捨てて、今流行の奇想の系譜などに目を奪われている昨今の私たちだけれど、ゆっくり見ると、切り捨ててきた雑な感性が恥ずかしくなりました。それに浮世絵よりも案外こちらにDNAは脈々と続いていたりしての日本人の感性かもしれないと思いました
浜松美術家協会展 クリエート浜松
少し前の私なら絶対に行かなかったであろう展覧会
静岡県西部に住む絵描きさんたち300人の合同展。
古い教え子さんが出しているのを知って出向きました。
公募団体に所属している、いわゆる『先生』の作品もあれば、その先生の教室で習っているのかなの生徒さん(といっても成人)の作品だとか、たくさんの作品。受付には、それっぽいファッションの妙齢の女性。絵描きのコモディティ。
みんな絵が好きで一生懸命描いたんだなの作品。油絵、水彩、日本画、彫刻、、。日本画と水彩画に心に残るものが多かった
私は彼らとは違うと思ってきたのか?という疑問というか思いがよぎる。
そんな尊大な気持ちはないつもりだ。だがこれまではこうした世界と関わることを意識的に避けていた。
何かが違って何かは同じ。
違いも同じも共に大事な観点だ、展覧会を見てそう思った。