7月21日
農家民宿『翠の里』での朝は、虫の大合唱で目覚めた。
なんの音?と思い、すぐに虫とわかる
沸き立つような不思議で心地よい虫の合唱 録音すればよかった
目覚めてしまったので、ドローイングをする
昨夜、民宿のおかみさんである小倉ヨシ子さんが見せてくれた藍染めの藍、その一部をいただいてのドローイングの3枚目
藍なのに紙に描くと墨のような色だ。
完成。
それでもあまりの睡眠不足かと思い、少し横になって、6時半
八坂神社へ行く
教えてもらって歩き始める
水門?道なり?小高い場所?
わからない
ここかなと思うところで犬に吠えられ断念
諦めて引き返す
もうずいぶん暑い
行けばわかりますよでわからなかった
アスファルトは歩きたくない
そう思ってとぼとぼ歩いていると小倉さんが車で来てくれる
やはりさっきのところだった
おらほの碑
ああここは岡部さんの作品のところではありませんか!
津波で亡くなられた方々のことが刻まれる
神社まで登ってみる。
眼下に広がる田園風景美しい
しかしここも津波の水が押し寄せたのだと小倉さん。
そして田園は相馬の干拓の歴史の中にあった。
食後に藍染めのような体験をさせてもらう
真綿を藍に染める
摘んできた畑の藍を揉みしだいて色を出してその液に真綿を浸けるのだ
そもそも畑に育つ藍を初めて見た。
種を蒔けば育つのよ簡単よ今度種を送ってあげるとよし子さん。やってみたい気持ちと私には向かないかもの気持ちが半分ずつ。
真綿は薄い水色に染まった
絹には媒染がいらないの?
うちに帰って調べよう
上り常磐線の時刻までのんびりする
宿近くの岡部氏のフロッタージュ作品の地をまた見る
鹿島までまた送っていただく
南相馬の田園の中にある御殿のような家屋敷 まわりのイグネ
100年経って家を建て替える時に使うという意味もあると言う
相馬の歴史は古い
江戸時代以前に領主がいたのはここと鹿児島だけだという
震災を機に福島をもっと知りたく思って訪れて、それよりずっと以前の東北歴史の層を知る。
もしかしたらそれが知りたいことだったのか それも知りたいことだったのだ